東海道線が190%超え、1位は東京メトロ東西線 国交省2018年度の混雑率を公表
国土交通省が2018年度の都市鉄道混雑率調査を発表。全体的には横ばいで推移しましたが、混雑率の上昇が続く路線や混雑が若干改善された路線もありました。
日暮里・舎人ライナーも190%に近づく
国土交通省の鉄道局は2019年7月18日(木)、2018年度の都市鉄道混雑率の調査結果を発表しました。
混雑率が4ポイント上昇して191%になった東海道線(2008年9月、草町義和撮影)。
三大都市圏の平均混雑率は、東京圏が2017年度と同じ163%。大阪圏は1ポイント上がって126%、名古屋圏も1ポイント増の132%で、複々線化など大規模プロジェクトの完成がなかったこともあってか、全体的には横ばいで推移しました。
東京圏の主要31区間で最も混雑率が高かったのは、東京メトロ東西線の木場→門前仲町間で、2017年度と同じ199%。JR横須賀線の武蔵小杉→西大井間は1ポイント増の197%、JR総武線各駅停車の錦糸町→両国間は1ポイント減の196%で、2位と3位が入れ替わりました。
4位はJR東海道線の川崎→品川間。2017年度は187%で5位でしたが、4ポイント増えて順位が上がりました。5位は東京都交通局の日暮里・舎人ライナーで、2ポイント増の189%です。
6〜10位の区間は、いずれも混雑率が下降。2017年度は189%だった南武線の武蔵中原→武蔵小杉間は、5ポイント減って184%になりました。東急田園都市線の池尻大橋→渋谷間も、2017年度より3ポイント減って182%に下降しています。
2018年3月の複々線化完成で混雑率が192%(2016年度)から151%(2017年度)に大幅下降した小田急小田原線の世田谷代田→下北沢間は、6ポイント増の157%でした。
国土交通省によると、混雑率200%は「体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める」、180%は「折りたたむなど無理をすれば新聞を読める」、150%は「広げて楽に新聞を読める」程度であり、100%は定員乗車、すなわち座席につくか、つり革につかまるか、ドア付近の手すりにつかまることができる状態としています。
【画像】目で見て分かる混雑率100%〜250%
列車内の混雑率の目安。サービス定員を基準に算出される(画像:国土交通省)。