今夏の去就が注目されているデリフト。(C)Getty Images

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 熾烈を極めているマタイス・デリフトの争奪戦は、ユベントスがポールポジションにいるようだ。

 19歳ながら名門アヤックスのキャプテンを担い、18−19シーズンはエールディビジ優勝とCLベスト4進出に貢献したオランダ代表DFは、今夏のCBマーケットで最大の注目銘柄に。ユーベに加え、バルセロナ、パリSG、マンチェスター・U、バイエルン、マンチェススター・C、R・マドリー、リバプールと、ほとんどすべてのメガクラブが獲得に興味を示すほどの人気となった。

 当初はアヤックスと提携関係にあり、今夏は同僚で親友のフレンキー・デヨングが加入するバルサが争奪戦をリードしていると見られていたが、なかなか金銭面で合意できず、6月中旬に入ってパリSGが代理人のミーノ・ライオラと具体的な交渉に着手。しかしこれも、なかなか合意点を見出せずにいた。交渉途中にパリSGの強化担当者が、アンテロ・エンリケからレオナルドに代わったことも小さくない影響をもたらしたという。
 
 そこに割って入ったのがユーベだ。ここ数日でファビオ・パラティチCFO(チーフ・フットボール・オフィサー)とパベル・ネドベド副会長が以前から仲の良いライオラと話を進め、年俸が1200万ユーロ(約15億円)+ボーナス、契約解除条項が入った5年契約で交渉が進んでいるという。

『スカイ・イタリア』の移籍専門記者であるジャンルカ・ディ・マルツィオ氏は現地時間6月25日、「デリフトはユベントスを最優先に考え、契約の詰めの段階に入っている。今後24時間が決定的な時間になるだろう」と報じている。

 なお、アヤックスへの移籍金は7000〜7500万ユーロ(約87億5000万〜93億7500万円)になる見込みだ。

 まだパリSGやバルサは諦めていないようだが、ユーベはこのまま超人気銘柄を射止めることができるのか。要注目だ。

構成:ワールドサッカーダイジェスト編集部