エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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「ニューヨーク・ポスト」が全30球団の課題を列挙「右肘のリハビリする中、打者として活躍できるか」

 昨季はポストシーズン争いから早々に脱落し、ア・リーグ西地区4位と低迷したエンゼルス。10年契約最終年だったマイク・ソーシア監督が昨季限りで退任し、ブラッド・オースマス新監督が就任。今季は5年ぶりの地区優勝、2002年以来17年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指す。

 エンゼルスのスプリングトレーニングはバッテリー組が13日から。野手陣と合わせた全体練習は18日から始まるが、チーム浮上には何が必要なのかーー。「冷え切るFA市場の渦中でMLB球団が直面する課題」との見出しで特集記事を掲載したのは米紙「ニューヨーク・ポスト」だった。「スプリングトレーニング終了時までに答えを見つけておかないといけない、チームの最重要課題」と全30球団の課題を短く紹介する中、エンゼルスの課題として挙げられたのは「ショウヘイ・オオタニ」だった。

 大谷は昨年10月初旬に右肘内側側副靭帯の再建術(トミー・ジョン手術)を受け、今季は打者のみの出場となる。昨季は104試合と限られた出場の中で打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁をマーク。主軸としての活躍が期待されるが、20年のマウンド復帰へ向けてリハビリする中で出場となる。二刀流選手のトミー・ジョン手術は前例がなく、記事では「トミー・ジョン手術を受けた右肘のリハビリを受ける中、ショウヘイ・オオタニは打者として有能な働きを見せることができるだろうか」と指摘。チームの浮上には打者・大谷の奮闘は欠かせないと分析されている。

 また、田中将大投手が所属するヤンキースについては同紙は「誰が先発一塁手を務めるだろうか? ルーク・ボイト、グレッグ・バード、DJ・ルメイヒュー、ミゲル・アンドゥハー、ブライス・ハーパー?」と課題を挙げ、昨季ワールドシリーズ制覇したレッドソックスについては「前年度王者の抑えを務めるのは誰? 昨年の抑え投手だったクレイグ・キンブレルは依然としてFA市場に残されている」と指摘している。各球団のスプリングトレーニングはまもなく始まるが、どのチームが課題を克服し、世界一まで突き進むのか。熱い戦いに注目だ。(Full-Count編集部)