エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

写真拡大

米スポーツ専門局「ESPN」スペイン語版が18年メジャー球界を振り返る「歴史的な1年」

 日本人で17年ぶりの新人王を受賞したエンゼルス大谷翔平投手。10月1日に受けた右肘内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)からの復活を目指し、現在は国内でリハビリ生活を送っているが、またも海の向こうから称賛の声が飛んできた。

 今回、大谷を絶賛したのは米スポーツ専門局「ESPN」のスペイン語版だ。「アレックス・コーラとボストン・レッドソックスはマイナス数値となったMLBの1年をリードした」との見出しで掲載した記事の中で、今季の大谷の活躍にもスポットライトが当てられている。

「新人監督のアレックス・コーラに導かれ、ボストン・レッドソックスが2018年MLBのワールドシリーズを制覇した。多くのルーキーたちや新しい取り組みにより、歴史的な1年であったが、平均観客動員数や選手の年俸など、全体的にはいくつかのマイナスの数字で締めくくられた」と、5年ぶりにワールドシリーズ制覇を果たしたレッドソックスやスペイン語圏のプエルトリコ出身のコーラ監督などメジャー球界を振り返りつつ、今季メジャーを沸かせた新人選手の活躍も紹介している。

 今季はナ・リーグ新人王を受賞したブレーブス・アクーニャJr.、ナショナルズのフアン・ソトら今後のMLBを背負う逸材が出現したシーズンとなったが、その数多くの新人選手の“筆頭”として称賛されたのが大谷だった。

 記事では「素晴らしいデビューイヤーを送ったのはコーラ監督だけではない。エンゼルスの日本人二刀流ショウヘイ・オオタニは、ヤンキース・アンドゥハー、ナショナルズ・ソト、ブレーブス・アクーニャJr.、ヤンキース・トーレス、ブルージェイズ・グリエルJr.などの素晴らしいルーキーたちを率いた」と大絶賛している。

 今季の大谷は右肘故障でシーズンを通した活躍はできなかったが、投手では10試合登板、4勝2敗、防御率3.31。打者では104試合に出場し、打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁をマークし、ベーブ・ルース以来の二刀流として奮闘した。記事では今季残した成績を紹介しつつ「1世紀ぶりの二刀流メジャーリーガーとなり、ア・リーグ新人王を受賞した。オオタニは1シーズンで50イニング以上に投げ、20本塁打以上を放った史上2人目。(最初に達成したのは)伝説的なベース・ルースでボストン(レッドソックス)での最後の年となった1919年にそれを達成した」としている。

 大谷は年末年始を国内で過ごす予定で、1月中に米ロサンゼルスに渡り、右肘の精密検査を受ける予定。リハビリは順調そのもので、2月中旬に始まるスプリングトレーニングに向けて「確実にバットは振れていたいと思います。ティー打撃も始められれば十分。そこまでの過程が大事」と意気込んでいる。打者一本で挑む来季はどのようなパフォーマンスを見せるか。今から楽しみだ。(Full-Count編集部)