【海外発!Breaking News】生後24日目の男児を虐待死させた母親と恋人に刑期延長を望む声(英)
イギリスでは重罪を犯した者に対しての判決が「甘すぎる」と、司法への批判の声が止むことがない。このほど、昨年起こった生後24日目の男児虐待死事件の裁判が行われたが、またしても2人の被告に下された判決は懲役刑でたったの10年というものであり、保守党の保健省大臣が両被告の刑期延長を求める訴えを法務長官に提出した。『Daily Record』『Manchester Evening News』などが伝えている。
英ハンプシャー州ゴスポートで2017年3月28日、生後24日目という生まれて間もない男児スタンリー君が複数の虐待行為により短い生涯を閉じた。
母親ロクサンヌ・デイヴィス(Davis)30歳と当時の交際相手で同居していた24歳のサミュエル・デイヴィス(Davies)が加害者として逮捕され、事件の全容を追及すべく長期にわたり警察の捜査が続けられたが、両者とも全面的に協力する姿勢を見せず、2人のうちどちらがスタンリー君に致命傷を負わせたのかは確定できなかった。しかし、スタンリー君には頭蓋骨骨折のほか、肋骨には32か所、腕と脚には9か所の骨折および脳内出血が見られ、少なくとも3回にわたりロクサンヌとサミュエルにより激しく揺さぶられ、部屋の中で投げ飛ばされるなどの虐待行為が判明した。逮捕時、ロクサンヌとサミュエルの体内からコカインと大麻の陽性反応が出ていたことも明らかになっている。
今年12月7日、同州ウィンチェスター刑事法院で行われた裁判では、スタンリー君を死に至らしめた罪で先月に有罪判決を受けた2人に対し、判事は「母親は、外では家族や友人らにスタンリーを見せて我が子の誕生を喜んでいるかのようにしていたが、家の中ではパートナーに世話を押し付けた。息子を“ファッション・アクセサリー”のように扱っていた」とロクサンヌを非難した。また、「母親とパートナーの両方が男児の怪我に何が起こっていたかを知っていたはず。怪我をした男児が10分から30分ほど泣き続けていたという医学的証拠もあり、狭いアパート内で虐待に気付かなかったはずはない。男児はほんのわずかな人生を痛みに苦しみながら死んだのだ」と両被告を厳しく糾弾した。
同居していたロクサンヌとサミュエルは結婚しておらず、スタンリー君はサミュエルの息子ではなかった。スタンリー君が亡くなる数週間前には、2人の部屋から叫び声を聞いた隣人から通報を受けた警官が現場に赴き、警官や保健局職員らが2人に子供への対応について度々警告を促していたという。昨年の3月16日に訪問した保健局職員は、スタンリー君の右耳の後ろに痣があることに気付いたが、2人はそれをひたすら隠そうとしていたことがわかっている。しかしその後、その痣は小児科医に「生まれつきのもの」と誤診されていたようだ。
法廷で、ロクサンヌはサミュエルを「殺人者」と呼び、自身がスタンリー君を傷つけたことを否定。号泣しながら「息子を守ってやれなかったことには深い罪の意識を感じている」と発言した。しかし判事は「その涙は自分のために流しているのであって息子を思ってのものではない」と非難した。結果として両被告にはそれぞれ懲役10年が科せられたが、この判決が世間の批判を呼んだ。
ロクサンヌとサミュエルが住んでいた地域選挙区の議員でもあり、保守党保健省キャロライン・ダインネージ大臣(47歳)は、「処置が過度に寛大」としてジェフリー・コックス法務長官に訴状をしたためた。
「多くの人がこの虐待事件は、幼い男児への拷問だったと思っている。被告2人は薬物陽性反応も出ており、自分たちが犯した罪の責任をきちんと取るべきだ。今回下された判決は刑期不十分であり、厳しいぐらいの刑期が2人には科せられて然るべきではないか。刑期を延長することを願う署名運動には7,000人以上が参加しているが、私は地域住民を代表して両被告の刑期についての再考慮を求めたい。」
残虐な虐待行為によりわずか24日の短い人生を閉じたスタンリー君のために、母親とそのパートナーに正しい制裁が下されるべきだと考える人は少なくない。このニュースを知った人からは、「10年は絶対に甘すぎる。最低レベルの判決だ。終身刑でもおかしくない」「こんな奴ら、刑務所で朽ち果てろ」「絶対に許し難い犯罪。殺人に他ならない」「子供を愛せない母親は悲しすぎる」「正しい判決を求める!」「スタンリー君が息を引き取るまでの間、どれだけ苦しんだことか。あまりにも残酷だ。どうか安らかに…」といった声があがっている。
画像は『Daily Record 2018年12月16日付「Mum and boyfriend who ‘tortured’ and killed newborn baby to have prison sentences reviewed」(Image: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
母親ロクサンヌ・デイヴィス(Davis)30歳と当時の交際相手で同居していた24歳のサミュエル・デイヴィス(Davies)が加害者として逮捕され、事件の全容を追及すべく長期にわたり警察の捜査が続けられたが、両者とも全面的に協力する姿勢を見せず、2人のうちどちらがスタンリー君に致命傷を負わせたのかは確定できなかった。しかし、スタンリー君には頭蓋骨骨折のほか、肋骨には32か所、腕と脚には9か所の骨折および脳内出血が見られ、少なくとも3回にわたりロクサンヌとサミュエルにより激しく揺さぶられ、部屋の中で投げ飛ばされるなどの虐待行為が判明した。逮捕時、ロクサンヌとサミュエルの体内からコカインと大麻の陽性反応が出ていたことも明らかになっている。
今年12月7日、同州ウィンチェスター刑事法院で行われた裁判では、スタンリー君を死に至らしめた罪で先月に有罪判決を受けた2人に対し、判事は「母親は、外では家族や友人らにスタンリーを見せて我が子の誕生を喜んでいるかのようにしていたが、家の中ではパートナーに世話を押し付けた。息子を“ファッション・アクセサリー”のように扱っていた」とロクサンヌを非難した。また、「母親とパートナーの両方が男児の怪我に何が起こっていたかを知っていたはず。怪我をした男児が10分から30分ほど泣き続けていたという医学的証拠もあり、狭いアパート内で虐待に気付かなかったはずはない。男児はほんのわずかな人生を痛みに苦しみながら死んだのだ」と両被告を厳しく糾弾した。
同居していたロクサンヌとサミュエルは結婚しておらず、スタンリー君はサミュエルの息子ではなかった。スタンリー君が亡くなる数週間前には、2人の部屋から叫び声を聞いた隣人から通報を受けた警官が現場に赴き、警官や保健局職員らが2人に子供への対応について度々警告を促していたという。昨年の3月16日に訪問した保健局職員は、スタンリー君の右耳の後ろに痣があることに気付いたが、2人はそれをひたすら隠そうとしていたことがわかっている。しかしその後、その痣は小児科医に「生まれつきのもの」と誤診されていたようだ。
法廷で、ロクサンヌはサミュエルを「殺人者」と呼び、自身がスタンリー君を傷つけたことを否定。号泣しながら「息子を守ってやれなかったことには深い罪の意識を感じている」と発言した。しかし判事は「その涙は自分のために流しているのであって息子を思ってのものではない」と非難した。結果として両被告にはそれぞれ懲役10年が科せられたが、この判決が世間の批判を呼んだ。
ロクサンヌとサミュエルが住んでいた地域選挙区の議員でもあり、保守党保健省キャロライン・ダインネージ大臣(47歳)は、「処置が過度に寛大」としてジェフリー・コックス法務長官に訴状をしたためた。
「多くの人がこの虐待事件は、幼い男児への拷問だったと思っている。被告2人は薬物陽性反応も出ており、自分たちが犯した罪の責任をきちんと取るべきだ。今回下された判決は刑期不十分であり、厳しいぐらいの刑期が2人には科せられて然るべきではないか。刑期を延長することを願う署名運動には7,000人以上が参加しているが、私は地域住民を代表して両被告の刑期についての再考慮を求めたい。」
残虐な虐待行為によりわずか24日の短い人生を閉じたスタンリー君のために、母親とそのパートナーに正しい制裁が下されるべきだと考える人は少なくない。このニュースを知った人からは、「10年は絶対に甘すぎる。最低レベルの判決だ。終身刑でもおかしくない」「こんな奴ら、刑務所で朽ち果てろ」「絶対に許し難い犯罪。殺人に他ならない」「子供を愛せない母親は悲しすぎる」「正しい判決を求める!」「スタンリー君が息を引き取るまでの間、どれだけ苦しんだことか。あまりにも残酷だ。どうか安らかに…」といった声があがっている。
画像は『Daily Record 2018年12月16日付「Mum and boyfriend who ‘tortured’ and killed newborn baby to have prison sentences reviewed」(Image: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)