ハンドバッグの中に捨てられていた子犬(画像は『Metro 2018年9月19日付「Puppy dumped in handbag had paws tied together with hairband」(Picture: PA)』のスクリーンショット)

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動物虐待のニュースが後を絶たない中、またしてもイギリスから悲しいニュースが飛び込んできた。生後わずか8週目の子犬が、足を縛られハンドバッグの中に入れられて捨てられていたのである。現在RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)の捜査員らは、犬を捨てた人物の割り出しに尽力している。『Metro』などが伝えた。

9月17日の午前2時頃、ミドルセックスのグリーンフォードにあるチャリティーショップに子犬が捨てられていると、通行人の女性からRSPCA(英国王立動物虐待防止協会)に通報が寄せられた。

ボーダーテリアのクロスとみられる生後8週目の子犬は、イギリスの人気バッグブランド「Radley(ラドリー)」の赤いハンドバッグにファスナーが閉じられた状態で押し込められており、前足は血液循環が絶たれるほどきつくゴム製のヘアバンドで縛られていた。バッグの中には未開封の餌の缶詰が入っており、バッグの表には「この中に子犬がいます」と書かれたメモがテープで貼り付けられていた。

RSPCAのフィル・ノーマン捜査官は、「真夜中にこんなふうにバッグの中に詰め込まれて捨てられ、とてもストレスが溜まって怖かったことでしょう。こんな小さな子犬を足が損傷するほど強くゴムで縛りつけて捨てるなんて、なんの言い訳も通用しません。ですが、まだ深刻な怪我をしていないだけでもラッキーだったと言えるでしょう」と話している。

子犬は保護された後にロンドン南西部にあるRSPCAのパットニー動物病院へと運ばれ、診察を受けた。現在、RSPCAは監視カメラの映像を集めて子犬を捨てた人物の割り出しに尽力するとともに、目撃者がいれば名乗り出てほしいと呼びかけている。

子犬は病院のスタッフらに、バッグのブランド名である“ラドリー”と名付けられた。獣医のキャロライン・アレンさんによると、ラドリーは少し下痢気味のため引き続き観察が必要だが元気にしており、スタッフにとても可愛がられているという。今後も検査を続ける予定ゆえ、まだ新しい引き取り先は決めていないが「この可愛いラドリーを飼いたいという人はきっとたくさんいることでしょう。ですが今はまだ、問い合わせの電話はご遠慮ください」と話している。

このニュースを知った人からは、「可愛い! なんでそんな酷いことができるんだろう。こんなことする人は犬を飼う資格なんてないね」「動物虐待については罪をもっと重くすべきだ」「早く犯人が見つかって、ラドリーに良い飼い主が現れますように」といった声があがっている。

画像は『Metro 2018年9月19日付「Puppy dumped in handbag had paws tied together with hairband」(Picture: PA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)