【ファンキー通信】コスプレマラソン、打ち切りの意外なワケ

　今年で27回を迎える年末恒例のあのイベントが、今年で最後を迎えるという。そう、あの参加して面白い、見るだけでも楽しめるという「おしゃれマラソン」！　えっ、知らないですって！？　今からでも遅くありません、この楽しいイベントをぜひチェックしてください。

　このおしゃれマラソンが行われるのは、12月25日宮崎県都城市にて。その内容は、参加者が思い思いの服装で走るいわば「コスプレマラソン」。なんだコスプレマラソンか・・・と、甘く見てはいけません。走る距離はフルマラソンと同じ42.195kmという本格派なのです。

　ただし、チームを組んでリレーしながら走るのでご心配なく。１チームは何人いてもOKだし、もちろん１人で走ってもいい。しかも、参加者だけでなく見ている人も、子どもからお年寄りまで幅広く楽しめるのが大きな魅力！

　もともとこのマラソンは20年前、提案者で臨床心理士の加藤さんが、主宰するセミナーの受講生らと始めた。「心のおしゃれ」をテーマにみんなが楽しめ、主役になれるイベントを開きたいと考えたのがきっかけ。「楽しむあなたが主役です。楽しむわたしが主役です」というキャッチフレーズのもと、毎年、およそ500〜1000人、多いときには4000人以上の人が参加している。

　その変わった内容から参加者もかなりの個性派揃い。着ぐるみからウエディングドレス、デビルマンにゴミ袋をかぶった小学生まで、とにかくそれぞれが趣向を凝らしたコスチュームで激走する。ユニークな服装で楽しませてくれたチームには、「おしゃれ仮装大賞」も贈られるそう。

　でも、こんなに多くの人に愛されているイベントなのに、どうして今回で最後になってしまうんでしょうか？

　「都城市が合併により今年いっぱいで、新市に移行するんです。これの機会にひと区切りつけようと思いまして」（加藤さん）

　かなり残念だが、最後のマラソンも大いに盛り上がってほしいところ。申し込みは大会前日までOK（ただし、いま申し込むと完走証つきTシャツのお渡しは後日になります）。これで見納めとなる「おしゃれマラソン」、最後にぜひ見に行ってみませんか？（石橋夏江／verb）