スマホに加えてもう1台持つなら通話特化型。 「un.mode phone01」「NichePhone-S 4G」はいかが?
ここ数年、スマートフォンは高機能・高性能になり、頻繁に買い換えなくても長く使えるような製品や、カメラメーカーと共同開発して写真撮影に特化した製品、さらには10万円を超える高額な製品も存在します。

皆が当たり前のように使っているスマートフォンですが、10〜15年程前までは折り畳める形や本体をスライドする仕組みの携帯電話が主流でした。今となってはガラケーやフィーチャーフォンとも言われてますね。当時、筆者がメインで使う携帯電話も折り畳みの端末でした。

そんな状況の中、時代に逆行するかのごとく、厳選した機能のみを搭載し、シンプルな操作性とスタイリッシュなボディで通話に特化した端末が2つ登場しているので紹介してみたいと思います。

まずはこちら。2018年8月にクラウドファンディングサービスのMakuakeに登場した「un.mode phone01」は、携帯電話ショップやアクセサリー、アプリなどの開発・販売を行っている横浜の株式会社テラが企画した製品です。

本体カラーは、ブラック、レッド、シルバー、マットブラック、ホワイトの5色展開で、かまぼこを切り落としたようなストレートな形と、独立した大きな物理ボタンが特徴的です。本機では通話とSMSだけが使えます。本体の半分弱を2.4インチの画面が占めており、画面に表示される文字も見やすそうです。

ちなみに「un.mode」(アンモード)とは、世間で流行っていない製品をあえて作りたいという想いで立ち上げたブランドなのだとか。



遠くまで届きやすいNTTドコモの800MHz周波数帯に対応していたり、SIMフリー仕様であったりと、様々な利用シーンを想定して作られた1台と言えるでしょう。

本機の販売予定価格は、8078円(税込)です。

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続いてご紹介するのは「NichePhone-S 4G(ニッチフォン-S 4G)」。IoTデバイスやアクセサリーなどの開発・販売を行うフューチャーモデル株式会社が9月14日(金)から大手家電量販店などで販売を開始する端末です。



こちらは、昨年カードサイズの携帯電話として話題となった「NichePhone-S」の後継機となる製品です。対応するネットワークが強化され、3G通信から4G通信へ対応したのが大きなポイント。テザリングが使えることやSIMフリー仕様は従来モデルと変わりません。

厚さ9mm、重さ52gと、従来モデル(「NichePhone-S」は厚さ6.5mm、重さ38g)より少し厚く、重くなっていますが、それでも十分に小型軽量です。厚みが増した分、バッテリー容量が550mAhから1000mAhになり、連続待ち受け時間も改善。本体サイドにボリュームキーを搭載したことで、音量の調節が容易に行えるようになりました。

「NichePhone-S 4G」の本体カラーは、ブラックとホワイトの2色展開。販売予定価格は、1万3824円(税込)となっています。

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「un.mode phone01」と「NichePhone-S 4G」、この2つの製品に共通している点は、手頃な価格に設定されていることや、カメラ機能が非搭載であること、アプリの追加に非対応であること。いずれもシンプルさが際立った製品と言えるでしょう。



メインの端末として使うのは少々厳しいのかもしれませんが、「通話専用端末がほしいけど、スマホを追加するのは本体代金や通信費が......」と頭をかかえる人や、「業務用端末でカメラ機能が付いていると、情報漏洩が心配......」なんて企業の方々にオススメできそうです。