18日放送、フジテレビ「S-PARK」に、元プロ野球選手の板東英二氏がVTR出演。自身が持つ全国高校野球選手権大会の奪三振記録に迫る金足農高の吉田輝星を称賛した。

吉田は1回戦で14奪三振、2回戦で13奪三振、3回戦で再び14奪三振と、3試合連続の二桁奪三振を記録。19日の近江高との準々決勝でも、先制点や勝ち越しを許すなどしたが、9回に4試合連続となる二桁奪三振を達成した。

すると、チームは9回ウラに2ランスクイズで逆転サヨナラ勝利。ベスト4進出を果たした。吉田は4試合を終えて通算51奪三振を記録。1958年に徳島商で板東氏が樹立した83奪三振まで、あと32奪三振としている。

その板東氏は番組の取材で「努力したからなれるとか、頑張ればいいとかじゃなくて、天性」とコメント。「非常にいい体というか、しなやかな投げ方というか、僕にとっては理想の(ピッチャー)」と吉田を絶賛し、「早く彼に会えるようにしてほしい」と対面を希望した。

吉田が自身の記録を塗り替えることは可能なのか――板東氏は「あと32というのは、16-16(2試合で16ずつ)というのはね、微妙なとこです」とコメント。「ただ、球界の宝ですから。心底から僕は願っています」と、吉田にエールを送った。

最後に、「あの板東を抜くというんですから。すごいことですよ」と笑顔を見せた板東氏。ここまで4試合で615球と疲労も懸念される吉田だが、60年ぶりに板東氏の記録を更新することができるだろうか。