カセット式 電子コミック「全巻一冊」1000台限定発売 実機レビュー
昨年(2017年)、プログレス・テクノロジーズによる「北斗の拳」専用コミックビューアー「全巻一冊 北斗の拳」がKickstarterのプロジェクトに登場し、たいへん話題になりましたが、みなさまは覚えていらっしゃるでしょうか?
▲写真、間違えてません、ハァドウヱアーでございます。この状態で手に触れる部分は100%紙。A5の漫画本と同じサイズ、重量、質感を追求してつくられています。
▲開くと見開きのコミック閲覧端末に違いないことがわかります。表示はもちろん、ベゼル色も紙に近付けてあるというこだわりよう。「北斗の拳」専用の前作より細部がブラッシュアップされ、ページ送りやチャプター飛ばしなどボタンの使い勝手も向上しています。
▲開くのは決まった箇所ですが、それ以外のところも端っこだけパラパラできます。ん、やりすぎ感......。
▲同発タイトルは少々男臭い4作品。ボリュームによって価格に差があります。
▲1冊ぶんの重さで全巻持ち歩き、一気読みできるわけです。気は優しくて力ない紳士の嗜みに。※「北斗の拳」は前回の「全巻一冊 北斗の拳」と同内容です。
本プロジェクトの仕掛け人であるプログレス・テクノロジーズの小西さんに、実際に端末を見せていただきましたので、いろいろお話を伺いながら細部をチェックしてみたいと思います。
▲デジタルとアナログの良さを融合した最適な漫画読書体験を追求し、コレ一筋で頑張ってらっしゃる小西享さん。
▲パッケージは本体と同じA5サイズの漫画本の体裁。中の紙がくり抜かれてコンテンツの入ったSDカードがセットされています。んんー、やりすぎ感......。
──正直、パッケージはもっとコンパクトでもよかったのでは? 紙代だってお高いでしょう......。
小西 コミックを買ったというテイストを残したくて。あと、表紙ですね。これを外して本体に巻いていただきたく。
▲本体の最終ページ(?)にSDカードスロットがあるので、そこに挿します。形式は完全なオリジナルで、コピー不可とのこと。
▲閲覧にマストではありませんが、小西さんの信念に従い表紙を巻いてあげてください。
▲あとは開くだけで、即読めます。
──これは、ファミコンのカセットみたいでわかりやすいですね。
小西 ええ、スマホやタブレットだと画面オンにしてWi-Fiつないでアプリ起動してダウンロードしてタップしてといろいろ手順がありますが、全巻一冊はコンテンツカードを挿したら本(端末)を開くだけで即、しかも全巻一気に読み始められます。本を閉じれば電源オフ。操作を覚える必要がないので誰にでも簡単に扱えますし、個人間なら貸し借りも自由ですから、ホント紙の漫画本と一緒だと思ってください。
▲電子ペーパーはKindle Paperwhiteなどと同じ300dpi。コントラストも高い。
──ルビなども無理なく読め、拡大など必要なさそうです。
小西 ええ、全ページ専用にデータをつくり直していますし、ページめくりの速度も頑張りました。コミックはとにく見開き表現が重要なので、そこをほかと比べていただきたいですね。作者の方の意図通りに読むことができると思います。
▲電源はいつでも交換可能な単4電池×4本。
──充電式にはしなかったのですね。電池のもちは、いかがですか?
小西 とにかくネットにもケーブルにも何にもつなぎたくなかったのです、本ですから。連続でも10時間前後はもちますからスタミナも十分と思います。なお、エボルタ、エネループなど再利用できるタイプを推奨しております。
──限定生産ということですが、どこで手に入るのでしょう?
小西 SHIBUYA TSUTAYA、銀座 蔦屋書店、TSUTAYA BOOKSTORE 五反田店、梅田 蔦屋書店、六本松 蔦屋書店の5店舗です。1店舗につき200台限定で計1000台の扱いとなります。
──ネット通販は?
小西 今回はございません(キッパリ)。
......いいと思います。最近、何でも手に入りやすすぎますからね。昔はLPを買いに、汽車に乗って隣町のレコード屋さんへ探しに行ったものです。上記店舗へ行けば確実に予約できるのですから、まだまだ現代は恵まれていると思います。
なお、この手の端末は好みの作品があるかということと、継続してコンテンツが提供されるかが肝のようにも思います。小西さんがライセンス契約に東奔西走しているそうなので、楽しみに(信じて)待ちましょう。うまくいけば、8月までに第2弾タイトルが公開できそうとのこと。
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今回はクラウドファンディングでなく、いきなり2018年7月14日(土)に予約販売が開始されます。どのような端末かといいますと......。▲開くと見開きのコミック閲覧端末に違いないことがわかります。表示はもちろん、ベゼル色も紙に近付けてあるというこだわりよう。「北斗の拳」専用の前作より細部がブラッシュアップされ、ページ送りやチャプター飛ばしなどボタンの使い勝手も向上しています。
「全巻一冊」スペック
本体サイズ:153(W)×23(D)×210(H)mm ※閉じたとき
重量:約520g ※電池含む
画面サイズ: 7.8インチ×2 ※300dpi
電源:単4電池×4
価格:3万5000円
本体サイズ:153(W)×23(D)×210(H)mm ※閉じたとき
重量:約520g ※電池含む
画面サイズ: 7.8インチ×2 ※300dpi
電源:単4電池×4
価格:3万5000円
▲開くのは決まった箇所ですが、それ以外のところも端っこだけパラパラできます。ん、やりすぎ感......。
カートリッジ交換でいろんな作品を楽しめる
昨年リリースの「全巻一冊 北斗の拳」は、逆立ちしても北斗の拳しか読めませんでしたが、今回はカートリッジ交換により、複数の作品が読める仕様になりました。▲同発タイトルは少々男臭い4作品。ボリュームによって価格に差があります。
同発タイトル
「沈黙の艦隊」&「ジパング」(かわぐちかいじ/講談社)
「シティーハンター」(北条司/ノース・スターズ・ピクチャーズ)
「北斗の拳」(武論尊・原哲夫/ノース・スターズ・ピクチャーズ)
「ミナミの帝王」(天王寺大・郷力也/日本文芸社)
「沈黙の艦隊」&「ジパング」(かわぐちかいじ/講談社)
「シティーハンター」(北条司/ノース・スターズ・ピクチャーズ)
「北斗の拳」(武論尊・原哲夫/ノース・スターズ・ピクチャーズ)
「ミナミの帝王」(天王寺大・郷力也/日本文芸社)
▲1冊ぶんの重さで全巻持ち歩き、一気読みできるわけです。気は優しくて力ない紳士の嗜みに。※「北斗の拳」は前回の「全巻一冊 北斗の拳」と同内容です。
本プロジェクトの仕掛け人であるプログレス・テクノロジーズの小西さんに、実際に端末を見せていただきましたので、いろいろお話を伺いながら細部をチェックしてみたいと思います。
▲デジタルとアナログの良さを融合した最適な漫画読書体験を追求し、コレ一筋で頑張ってらっしゃる小西享さん。
カセットはSDカード型
▲パッケージは本体と同じA5サイズの漫画本の体裁。中の紙がくり抜かれてコンテンツの入ったSDカードがセットされています。んんー、やりすぎ感......。
──正直、パッケージはもっとコンパクトでもよかったのでは? 紙代だってお高いでしょう......。
小西 コミックを買ったというテイストを残したくて。あと、表紙ですね。これを外して本体に巻いていただきたく。
▲本体の最終ページ(?)にSDカードスロットがあるので、そこに挿します。形式は完全なオリジナルで、コピー不可とのこと。
▲閲覧にマストではありませんが、小西さんの信念に従い表紙を巻いてあげてください。
▲あとは開くだけで、即読めます。
──これは、ファミコンのカセットみたいでわかりやすいですね。
小西 ええ、スマホやタブレットだと画面オンにしてWi-Fiつないでアプリ起動してダウンロードしてタップしてといろいろ手順がありますが、全巻一冊はコンテンツカードを挿したら本(端末)を開くだけで即、しかも全巻一気に読み始められます。本を閉じれば電源オフ。操作を覚える必要がないので誰にでも簡単に扱えますし、個人間なら貸し借りも自由ですから、ホント紙の漫画本と一緒だと思ってください。
▲電子ペーパーはKindle Paperwhiteなどと同じ300dpi。コントラストも高い。
──ルビなども無理なく読め、拡大など必要なさそうです。
小西 ええ、全ページ専用にデータをつくり直していますし、ページめくりの速度も頑張りました。コミックはとにく見開き表現が重要なので、そこをほかと比べていただきたいですね。作者の方の意図通りに読むことができると思います。
▲電源はいつでも交換可能な単4電池×4本。
──充電式にはしなかったのですね。電池のもちは、いかがですか?
小西 とにかくネットにもケーブルにも何にもつなぎたくなかったのです、本ですから。連続でも10時間前後はもちますからスタミナも十分と思います。なお、エボルタ、エネループなど再利用できるタイプを推奨しております。
──限定生産ということですが、どこで手に入るのでしょう?
小西 SHIBUYA TSUTAYA、銀座 蔦屋書店、TSUTAYA BOOKSTORE 五反田店、梅田 蔦屋書店、六本松 蔦屋書店の5店舗です。1店舗につき200台限定で計1000台の扱いとなります。
──ネット通販は?
小西 今回はございません(キッパリ)。
......いいと思います。最近、何でも手に入りやすすぎますからね。昔はLPを買いに、汽車に乗って隣町のレコード屋さんへ探しに行ったものです。上記店舗へ行けば確実に予約できるのですから、まだまだ現代は恵まれていると思います。
なお、この手の端末は好みの作品があるかということと、継続してコンテンツが提供されるかが肝のようにも思います。小西さんがライセンス契約に東奔西走しているそうなので、楽しみに(信じて)待ちましょう。うまくいけば、8月までに第2弾タイトルが公開できそうとのこと。
公式サイト: 全巻一冊
(c)かわぐちかいじ/講談社 2018
(c)北条司/NSP 1985,版権許諾証 AG-708
(c)武論尊・原哲夫/NSP 1983,版権許諾証 EJ-708
(c)天王寺大・郷力也/日本文芸社