「Reveur」「Rigaos」など人気ヘアケア商品や化粧品を過去に販売、室町販売委託(旧・ジャパンゲートウェイ販売)が事後処理を弁護士に一任

写真拡大

 (株)室町販売委託(旧商号:(株)ジャパンゲートウェイ販売、TDB企業コード:989475017、資本金1億円、東京都中央区日本橋室町4-1-21、代表岡昭宏氏)は、6月14日までに事後処理を林康司弁護士(中央区銀座5-14-5、林総合法律事務所、電話03-5148-0330)ほか1名に一任していることが判明した。

 当社は、2006年(平成18年)11月に(株)ジャパンゲートウェイの商号で設立。化粧品やヘアケア製品などの企画・卸売を行い、「Reveur(レヴール)」「Rigaos(リガオス)」「SCALABO(スカラボ)」「three bombs.(スリーボム)」など約20種類のブランドを展開していた。メーカーと共同で商品企画や広告戦略・流通ルート確保までを一貫して手がけ、製品のブランディングまで行っていた。なかでもノンシリコンシャンプー「レヴール」は、ノンシリコンの潜在需要をいち早く見抜いて専用商品として発売に至り、有名若手女優を起用した積極的なプロモーションを行っていた。有名俳優を起用した男性向けシャンプー「リガオス」もTVCMを積極的に投入して認知度を高め、固定化していたシャンプー・リンスの販売部門で上位に名を連ねるなど急成長を遂げ、2013年5月期の年売上高は約217億円に拡大していた。

 業績を急拡大するなか、2013年ごろから、支払いサイトが長いドラッグストアとの直取引に切り替えたため、回収サイトが長期化し手元の資金繰りが悪化していた。さらに同業他社がノンシリコン製品を投入したため、「レヴール」の売り上げが伸び悩み、金融機関に対して資金調達を打診していたものの、難航していた。2014年7月には、税務調査にて約3億円の過小申告を指摘されたことが報道され、対外的な信用が失墜したうえ、役員の退任など不安定な内部管理体制が表面化。2014年9月には企業再生ファンドがスポンサーに入り、2016年には、同ファンドの子会社として別途新会社の(株)ジャパンゲートウェイ(中央区へ仕入・商品管理等の事業を譲渡し、当社は(株)ジャパンゲートウェイ販売に商号を変更。製品の営業委託を受けていた。さらに、2017年12月には(株)ジャパンゲートウェイがコンタクトレンズ事業を除く全事業をRIZAPグループ(株)(札証アンビシャス)の子会社である(株)Xio〈現・(株)ジャパンゲートウェイ、東京都新宿区〉に譲渡。一連の再編を進めるなかで、従業員を解雇、今年4月に(株)室町販売委託へ商号を変更していた。

 負債は現在調査中。

 なお、コンタクトレンズ事業を手がける(株)ジャパンゲートウェイ(東京都中央区)および、ヘアケア商品事業を引き継いだRIZAPグループの(株)ジャパンゲートウェイ(東京都新宿区)は、通常通り営業を継続している。