加賀電子の100%出資子会社である加賀コンポーネント、特別清算申請へ

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 加賀コンポーネント(株)(TDB企業コード:985751238、資本金4億円、東京都中央区八丁堀3-27-10、登記面=東京都千代田区神田松永町20、代表守口英氏)は、6月28日に親会社の加賀電子(株)(東証1部)の取締役会および当社の臨時株主総会において解散を決議し、同日付で解散した。今後、7月2日に特別清算を申請し、10月に清算結了の予定。

 当社は1968年(昭和43年)3月に設立。91年4月に加賀電子(株)の子会社となり、97年5月にボルテツク(株)から現商号に変更し、同社の連結子会社となった。電源機器、スイッチング電源、トランス等の開発、製造、販売のほか、2006年からはプロジェクターの開発、製造、販売事業にも参入し、2008年3月期には年売上高約139億1000万円を計上していた。

 しかし、各事業における競争激化や需要低迷から、2018年3月期の年売上高は約88億2500万円にダウン。約45億8800万円の債務超過に陥るなど事業の運営が厳しいことから、加賀電子(株)はグループ事業の再編を進め、当社の事業を今年1月に加賀マイクロソリューション(株)に譲渡。事業体としての役目を終えたことから、今回の措置となった。

 負債は加賀電子(株)からの借入金約46億9200万円。

 なお、加賀電子(株)は上記債権について回収不能となる見込みであるが、貸倒引当金を設定済であり、加賀電子(株)および連結業績に与える影響は軽微としている。