マンU守護神デ・ヘア、勝利を呼ぶ“神セーブ”に英解説者も脱帽 「世界最高のGK」
クリスタル・パレス戦でピンチに体を投げ出し、右手一本でシュートストップ
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間5日、リーグ第29節クリスタル・パレス戦で、0-2のビハインドから3-2と逆転勝利を収めた。
試合終了間際にセルビア代表MFネマニャ・マティッチが決めたスーパーミドルに注目が集まっているが、チームを救ったスペイン代表GKダビド・デ・ヘアの驚異の“神セーブ”が英メディアで称賛されている。
2点のリードを許したユナイテッドは後半10分にイングランド代表DFクリス・スモーリングのゴールで1点を返すと、同31分にはベルギー代表FWロメル・ルカクが今季リーグ戦14得点目となるゴールを奪って同点とした。
そして迎えた後半32分、ユナイテッドは再び勝ち越しを許しかねない大ピンチを迎えた。右からの折り返しを相手FWクリスティアン・ベンテケがペナルティーエリア内でヘディングシュートを放つと、ボールはワンバウンドしてゴール左隅へ。ここに立ちはだかったのがデ・ヘアだった。瞬時の反応で体を投げ出すと、右手一本でシュートをセーブ。 この好守で失点を免れたユナイテッドは、後半アディショナルタイムにマティッチが決勝点を奪い、土壇場で勝利をもぎ取った。
「普通のGKなら偉大なセーブ。でも彼にとっては良いセーブ」
英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務める元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏は、デ・ヘアのプレーが“重要ポイント”だったとして賛辞を送っている。
「とてつもなく大きなセーブだった。これは普通のゴールキーパーなら偉大なセーブの一つだった。ダビド・デ・ヘアにとっては良いセーブのひとつ。大半のゴールキーパーにしてみれば偉大なセーブになっていただろう」
キャラガー氏はこのように語った。抜群の反射神経を誇り、数多くのビッグセーブを披露してきたデ・ヘアだけにいとも簡単にやってのけたように見えるが、群を抜いてハイレベルなプレーだったと強調している。
「私の考えでは、彼は世界最高のゴールキーパーだ。あのようなセーブをすることは想定内だが、あのプレーは彼がいかに優れた選手かということを証明している」
チームを救ったワールドクラスの神業に現地解説者も脱帽していた。
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images