「銀行員は勝ち組」など過去の話。暗すぎるメガバンクの未来
読者からのさまざまな質問に回答してくれる、メルマガ『永江一石の「何でも質問&何でも回答」メルマガ』の著者で人気コンサルの永江一石さん。今回は、メガバンクの大量リストラの報道などを受けて心配される「日本の金融機関の今後」についての質問が寄せられました。永江さんはTPP施行の可能性なども含め、厳しい見方を示しています。
日本の金融機関に未来はあるか?
Question
単刀直入にお聞きします。
超低金利時代、日本の金融機関は今後どうなっていくとお考えですか?
資産管理の方法を自分なりに変えていかなければならないような気がしてなりません。
永江一石さんの回答
金融は苦手分野なのでお答えしづらいのですが、一つ言えることは今後メガバンクは非常に厳しくなっていくだろうということです。
一昔前は銀行に就職すれば「一生安泰」「勝ち組」のように言われていましたが、もはやそんな時代じゃないのは明白です。昨年は大手3社が大規模な人員削減策を打ち出しましたし、以前は毎年4月になると銀行の新入社員が自宅に訪問営業に来ていましたが、最近はめっきり見なくなりました。
池井戸潤さんの『下町ロケット』でも銀行員がどう考えても儲かる見込みがない商品を高齢者に売りつける場面がありますが、そんなやり方が通用するのは団塊の世代まで。リテラシーの高い今の4、50代は到底騙されませんよね。
また、今後TPPが施行されれば海外の銀行が日本にどっとなだれ込んでくる可能性もあります。金利も高く、先進技術の発達した海外の銀行が増えれば、旧態依然のメガバンクはあっという間に駆逐されるでしょう。
わたしも今メインに使っているのは全てネットバンクで、大手銀行の口座は一つもありません。だってメガバンクはMacはサポート対象外なので(ブートキャンプを入れても不可)、わざわざ窓口に行かなきゃ手続き出来ない口座なんて使えないですよね。
で、このままでいけばメガバンクがキツイのは確かだと思います。資産管理も自分で考えて選択しないと、銀行に預けっぱなしで積み立て・・なんて超低金利時代の今はあり得ないと思いますよ。
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