仮想通貨であるビットコインの相場は2017年12月中旬に1BTCで200万円を超えるまで急騰しましたが、世界各国で規制強化の流れにあると報じられたためか、そこから1か月でおよそ100万円と、半分近くにまで値下がりしました。一方で仮想通貨への投資に対する批判も多くあり、風刺漫画やアニメを多く公開する「Counter Think」でMike Adamsさんが公開している以下のアニメーションは、仮想通貨の高騰とそれに投資する人たちを揶揄(やゆ)するように描いています。

Sh*tcoin and Buttcoin - YouTube

新しい仮想通貨を作った2人。左の男はButt(おしり)coin、右の男はShit(うんこ)coinというひどい名前をつけています。2人とも自分で100万枚ずつ所有しているとのこと。



左の男がコインを買ってよと頼むと、「いいよ、ぼくが君のButtcoinを1枚1ドル(約110円)で買う。そうしたら君はそのお金でぼくのShitcoinを1枚1ドルで買うんだ」と右の男は承諾します。



さっそくお金をやりとり。Shitcoinの購入に100万ドル(約1億1千万円)が必要になりますが、払った100万ドルはまたButtcoinの購入に使われるので、実際に大金を用意する必要ありません。



「これでShitcoinは100万ドルの時価総額があるってことだぜ!」



「俺たちは金持ちだ!」と2人は喜びます。



2人は今やったことと同じ取引を、コイン1枚につき100ドル(約11000円)という条件で行うことにします。



「これで俺たちはもっと金持ちだ!!」



「えっ!じゃあ1000ドル(約11万円)でぼくのButtcoinを100万枚売って、そのお金で君のShitcoinを100万枚買えば……」



「俺たちは億万長者だ!」



「俺たちはイケてる!俺たちは金持ちだ!」と騒ぎながら、赤じゅうたん・美女・チワワと、あまりにもステレオタイプな「金持ちのイメージ」を夢見る2人。



「なるほどね、でもこれはバブルがはじけてしまわないかな?」と少し冷静になった左の男がつっこみますが……



「バブルっていうのはみんながコインを買うのをやめた時に起こるんだ。君は僕のShitcoinを買うのをやめちゃうのかい?」と右の男が聞き返します。



「君がぼくのButtcoinを買う限り、ぼくは君のShitcoinを買うよ」



「じゃあ俺たちは買い続ける。あとは他に買ってくれる人を数人見つけるんだ」



「君って超天才!」と左の男が称賛します。



「考えると俺の親父は時代遅れでバカだよな。金(ゴールド)を買ってたんだぜ!」と、金が同じく投資対象として利用されていたことも引き合いに出して終わります。



なお、このアニメーションの2人のやりとりは完全なギャグとなっていますが、実際に2013年のビットコインの価格急騰の裏には、取引所Mt.Goxでの数名による不正取引があった可能性も指摘されており、以前にもGIGAZINEで記事化済みです。

ビットコインの高騰は数名による価格操作であった可能性があることを研究者が指摘 - GIGAZINE