2017年12月19日、東京・上野動物園では、ジャイアントパンダの赤ちゃん、シャンシャンと母親のシンシンの一般公開が始まった。抽選方式の導入で、過去の公開のような大行列は発生しなかったものの、マスメディアの取材は過熱気味で、大変な盛り上がりだ。

そんな中、次のような画像付きのツイートが投稿され、話題となっている。

和歌山県白浜町にあるアドベンチャーワールドで飼育されている、パンダファミリーの紹介図のようだ。「和歌山のアドベンチャーワールド見てみろよ......1〜2年に1回は赤ちゃん生まれてるぞ」といったコメントも添えられている。

このツイートには、5万を超えるリツイートと「いいね」があり、今も拡散中だ。

「たかが1匹生まれただけで...」


「アドベンチャーワールド」のジャイアントパンダ双子の海浜と陽浜。現在は成都に移った(Viamediaさん撮影2012年、Wikimedia Commonsより)

アドベンチャーワールドは中国の「成都大熊猫繁育研究基地」の日本支部でもあり、ジャイアントパンダの繁殖研究事業を行っている。現在までに16頭の繁殖実績があるという。冒頭のツイート内のコメント「1〜2年に1回は赤ちゃん生まれてるぞ」というのは、間違いではなさそうだ。

冒頭のツイートにはさまざまな声が寄せられている、とくに関西方面から......。

「しかも半分は双子で産まれるしね」「和歌山にはいっぱいぱんだおるのになぁって」「神戸の王子動物園でもパンダは見られますよ〜」「東京でたかが1匹パンダが生まれただけで何を大騒ぎしているんだ、と思っています」などといった感想が多い。

ここで冒頭のツイートで引用された図を見てみよう。


「アドベンチャーワールド」公式ホームページのパンダファミリーの紹介より

オスの永明とメスの良浜の間には、2016年9月に結浜(メス)が誕生。また2014年12月に桃浜(メス)と桜浜(メス)の双子が生まれている。「1〜2年に1回は赤ちゃん生まれてるぞ」というのは事実だった。

「向こうはシャンシャンやけどこっちはジャンジャン産まれてる」「双子のパンダが和歌山にいることすら知られてないんちゃうか?」「和歌山のパンダ、不遇。産んでも産んでも話題にならない」といった、冷めた感想ばかりだ。