2017年11月8日、次のような写真付きのツイートが投稿され、話題となっている。

写真は、北海道・稚内の宗谷岬に掲げられた看板だ。なんとその広告主は沖縄のゲストハウス「BASE」のようだ。3400 kmと距離が表示されている。北海道では、「ジャスコまで120km」「イオンまで100km」といった看板が道路沿いに立っていて、よくSNS上でネタになっている。しかし3400 kmとは、ケタ違いだ。

「稚内の宗谷岬に看板設置しました。......10年前からの計画がついに実行できました」というコメントも添えられている。このツイートには1万7000以上のリツイートがあり、2万を超えた「いいね」が付けられている。

「発想がすげえ」「3400km先の看板w」


北海道・稚内の宗谷岬にある、沖縄のゲストハウス「BASE」の看板（sasaさん公式アカウントより）

ツイッターにはさまざまな反応が寄せられている。

「発想がすげえ」「3400km先の看板w」「これで国内の案内板では最長距離ですね、多分」などといった感想だ。

「立派な広告になってる。......距離を書いているだけなのに。ナイス」「日本一周してる旅人への訴求効果はバツグンだな...」といったコメントもあった。広告作品としても優れている、という評価だ。

Jタウンネット編集部は、投稿者でゲストハウス経営者のsasaさんにコンタクトし、「看板にはどんな目的があるのですか？」と聞いてみた。すると、下記のような返事が返ってきた。

沖縄のゲストハウスBASEには 日本一周中の旅人がたくさん宿泊します。この看板はそんな 旅人達へのエールです。宗谷岬が旅の折り返し地点で沖縄がゴールの人達へ「ガンバレ、あと残り3400km」ってカンジです。

なるほど「日本一周中の旅人達へのエール」だったのだ。

sasaさんはこう付け加えた。「SNSではたくさん閲覧されているようで、沖縄の宿にも直接問い合わせが来ています」。つまりSNSで拡散されることによって、沖縄のゲストハウスBASEの広告として立派に役立っているらしい。

また、11月9日、下のような投稿も......。

「この看板の前で撮った画像をBASEチェックインの際に提示したら、500円割引きになる」という。なんとも大がかりなセールスプロモーションではないか。

なお投稿者のsasaさんは、その公式アカウントによると、沖縄以外にも、「別府ゲストハウス」「函館山ゲストハウス」「神戸三宮R2ホステル」「高松ゲストハウスBJ STATION」などを経営されている。その投稿記事を読むと、sasaさん自身も日本中を旅している旅人であることが伺える。