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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iOS 11ではスリープボタンを押さなくても電源オフできるの?』という質問に答えます。

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はい、できます。『設定』→「一般」画面のいちばん下に追加された「システム終了」をタップすると、スリープボタンを長押ししたときと同じ画面が現れます。なんらかの事情でボタン(ハードウェアキー)を押せないときでも、システムを安全に終了させることができます。

これまでのiOSでは、iPhoneの右側面上部にある縦長のスリープボタンを約3秒間押し続け、現れた画面の電源ボタンを右方向へスライドすることでシステムを終了させていました。誤ってスリープボタンを3秒押し続けてしまうことは考えにくく、このしくみでも困ることはなかったように思います。AssistiveTouch(ホーム画面に常駐する白丸から起動するコマンドメニュー)経由でシステム終了する方法もありましたが、積極的に活用されていたとはいえません。

では、なぜハードウェアキーに頼らずソフトウェアだけでシステム終了/シャットダウン処理できるようにしたか、AssistiveTouchに比べ発見しやすい「一般」画面に配置したかですが、将来の機能変更を見越したものかもしれません。

具体的には、11月発売予定の「iPhone X」が挙げられます。システムは将来登場するiPhoneと基本的に共用されますから、iPhone 7やiPhone 8でもiPhone Xを考慮した機能が搭載されていると考えることが自然です。iPhone Xでスリープボタンに割り当てられる機能が変更され、これまでのスリープ開始/解除がおもな役割でなくなるとしたら……ほかの方法でシステム終了できるよう、『設定』のどこかに機能を追加しても不思議はありません。

もっとも、従来のiPhoneを利用するかぎり、スリープボタンの役割は従来どおりですから、わざわざ「一般」画面のいちばん下まで行く必要はありません。こんなところに電源オフ用のボタンが追加されたんだな、程度の認識で差し支えないでしょう。