久々の先発となった三好が2ゴールを挙げ、勝利の立役者となった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[ルヴァン杯準決勝 第2戦]川崎 3-1 仙台/10月8日/等々力

 川崎が8年ぶりの決勝進出を決め、悲願の初タイトルへ一歩前進した。

【PHOTO】川崎 3-1 仙台|三好が鮮やかな2発! 逆転で8年ぶりの決勝へ

 試合は立ち上がりから第1戦で2‐3と敗れているホームの川崎が敵陣に押し込んだ。そして29分、森谷賢太郎の縦パスから中村憲剛がヒールで流すと、これに反応した三好康児が左足で流し込み、川崎が先制する。川崎は2戦合計3‐3とし、この時点でアウェーゴール数で上回る。

 仙台も失点の直後に、川崎からレンタル移籍の中野嘉大が決めるが、クリスランのファウルを取られノーゴールに。前半を1-0と川崎がリードして折り返す。

 後半立ち上がり、川崎に再びビッグチャンスが訪れる。右サイドを突破したエウシーニョが放ったシュートはGK関憲太郎に阻まれるが、こぼれ球を三好が詰め、右足で押し込みゴールネットを揺らす。川崎がリードを広げる。

 しかし、川崎は52分、CBの奈良竜樹がこの日2枚目のイエローカードで退場に。川崎に嫌な空気が漂う。

 すると仙台は59分、ショートコーナーから中野が持ち込み、そのまま右足のシュートを放つ。これがサイドネットに突き刺さり、仙台が1点差に迫る。2戦合計では4-4の同点となるが、依然アウェーゴール数では川崎が上回る。

 その後も初の決勝進出を目指し、猛攻を仕掛けた仙台だが、終盤の90分に川崎が貴重な3点目を奪う。エドゥアルド・ネットからの縦パスを受けた途中出場の長谷川竜也が左足を一閃。カーブを描いたシュートがゴールネットを揺らした。

 仙台は2戦合計での同点を狙い、最後まで食い下がるが反撃も及ばず。結局、第2戦を3-1でモノにした川崎が、2戦合計5-4で勝利し、8年ぶりの決勝進出を決めた。

 殊勲の2ゴールを決めた三好は、「(森谷)賢太郎君にも『明日点を獲れよ』と言われていて、自分でも獲る予感はしていた。1点目は憲剛さんが普段からああいうパスを出してくれるので、走ってたら必ず来るなと思っていてうまく合わせられましたし、2点目もエウソンがうまく抜け出して、こぼれてきたらいいなと思っていたら、こぼれてきたのでラッキーでした」と、得点を振り返った。さらに、C大阪との決勝に向けては「また俺が点を獲って優勝できるようにいい準備をしたい」と意気込みを語った。