どん底から驚きのV字回復 ソフトB松田、好調支える“坂本勇人バット”
20打席ノーヒット&6打席連続空振り三振も…最近4戦は17打数8安打
驚きのV字回復を見せている。ソフトバンクの松田宣浩内野手。優勝へのマジックナンバーも「6」となり、優勝へと突き進んでいるこの段階にきて、打撃の状態が驚くほど上向いてきている。
どん底にいたはずだった。8月24日の西武戦(ヤフオクD)での4打席目に左前安打を放って以降、20打席連続ノーヒット。9月1日の楽天戦(ヤフオクD)で久々の安打となる本塁打を放ったが、そこからまた2試合無安打となっていた。この間の8試合で27打席に立ち、6打席連続空振り三振があるなど、13個の三振を喫していた。
ところが、だ。9月2日のオリックス戦(京セラD)で7回の第3打席から3打席連続安打を放って猛打賞。翌6日のオリックス戦(ほっと神戸)でも3安打を放ち、今季初となる2試合連続猛打賞をマークした。8日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも2打席目に2ランを放ち、9日の同戦でも第1打席に貴重な2点目を生む中前タイムリーを放った。ここ4試合では17打数8安打と打ちまくっている。
何が、松田を変えたのか。
「バットを変えました。WBCの時に(巨人の)坂本くんからもらったバットがあって、それと同じ形のものを(契約する)アンダーアーマーに作ってもらった。気分転換に使ってみたら、良かった」
松田自らが明かす。バットを変えたのは、9月2日のオリックス戦の9回、平野佳から左越えの二塁打を放った打席から。そこから、その“坂本勇人モデル”の使い続けているという。「扱いやすいし、操作しやすい。どこにでも打てそうなバット」と独特の表現で語った松田。気分転換で使い出したバットは“打ち出の小槌”となるだろうか。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)