ミラニスタはやはり、契約延長を拒否したジャンルイジ・ドンナルンマへの怒りを抑えることができないようだ。ポーランドにまで出向き、若き守護神に「守銭奴」のレッテルを貼ろうとしている。

16歳でセリエAデビューを飾り、ミランの将来を担うと期待されていたドンナルンマ。だが15日、クラブとの契約延長交渉が決裂し、今夏ないし来年夏の移籍が確実となった。ミランファンでミランへの愛を強調していたドンナルンマだけに、サポーターは怒りをあらわにしている。

すでにSNSでサポーターから罵倒され、兄がインスタグラムで反論するほどの事態に至っていたドンナルンマだが、ミラニスタの抗議はついに試合のピッチにまで至った。ポーランドで18日に行われたU-21欧州選手権のイタリアの初戦、デンマーク戦での出来事だ。

イタリア『スカイ・スポーツ』などによると、サポーターは「Donnarumma」にかけた「Dollarumma」というバナーを掲げ、さらにはドンナルンマがボールを持つたびにブーイング。しまいには、偽ドル札がばらまかれ、ボールパーソンが片づけなければならない事態となった。




試合は2-0でイタリアが勝利し、ドンナルンマは無失点で初戦を終えた。強心臓の持ち主で知られるドンナルンマだけに、ミランサポーターからの抗議にも動じなかったようだ。

2018年で満了となる契約の延長が実現しなかったことで、去就が注目されるドンナルンマ。レアル・マドリーやマンチェスター・ユナイテッド、パリ・サンジェルマンといったメガクラブの関心が騒がれているが、ミランのマッシミリアーノ・ミラベッリSDは18日、同選手を売らないと話している。