松岡修造の娘に「6%の壁」男役トップになれるのは16人に1人
「下がって! いったん中止!」
警備員の大声が響いた。5月21日、宝塚音楽学校の生徒による恒例のチャリティ行事「すみれ募金」には、例年の1.5倍、3000人が集まった。いちばんのお目当ては、スポーツキャスター松岡修造(49)の長女・恵さん(18)。
朝9時半、予科生(1年生)40人が姿を見せると、ファンは恵さんに殺到。収拾がつかず、いったん中断、場所を変えて再開する異例の大騒ぎになった。
この人気に父・修造も大喜び、と思ったら、24日におこなわれたイベントに出席した修造は声を荒らげた。
「宝塚というのは一人じゃないんです。(入学した)40人みんなが注目されないといけないのに、うちの娘だけが目立つのは最悪ですよ。怒りです」
周囲のはしゃぎすぎに激怒していた。
「修造自身もテニス界のサラブレッドだが、恵さんと同じ年で、自分の意思でテニスの名門・柳川高校(福岡)に転校。さらに単身アメリカに渡って修業した。集団生活で、自分だけが目立つ苦しさを知っているし、娘にはちやほやされることなく、芸事に集中してほしいと思っている」(芸能関係者)
ある元タカラジェンヌは、「私の同期にも有名人の娘さんがいたが、特別扱いはなかった。同期愛を大切にする校風で、心配はいらない」と話すが、恵さんが歩む道は険しい。
「恵さんは男役希望ですが、1993〜2003年の10年間に、男役で歌劇団に入団した235人のうち、トップになったのは15人。確率にして6%という狭き門です。「男役10年」といわれ、トップになるまでには平均10年以上かかる」
天海祐希は7年でトップになった記録を持つが、18年かかった例もある。
「入団当初は、タカラジェンヌは阪急電鉄の社員。入団6年めに、タレント契約に移行する。ちょうど実力の差が出てくるころ。この機に結婚や別の劇団への移籍などを選ぶ人が多い」(同前)
「すみれ募金」で恵さんは、大混乱に動じることなく、笑顔を絶やさずファンとの記念撮影に応じていた。この度胸があれば大丈夫だ!
(週刊FLASH 2017年6月13日号)