14日、ヤフオクドームで行われたプロ野球公式戦、福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦は、2-9で楽天の勝利。パ・リーグ首位攻防戦を制し、2位ソフトバンクに2.5ゲーム差を付けた。

すると、TBS「S1」では「ノムさんしか気づかない解説」を放送。野球解説者・野村克也氏が、同一戦でお馴染みの「ボヤき解説」を行い、楽天監督時代の愛弟子・嶋基宏を厳しく批判した。

試合序盤に失点したソフトバンク・寺原隼人のピッチングを見るや、「今日の寺原、全然コントロールよくない。時間の問題でやられるわな」と予告した野村氏。対する楽天先発、岸孝之には「いいピッチャー。コントロール抜群、キレ抜群。こういうピッチャーだとキャッチャーは面白いよな、受けてて」と賛辞を送った。

だが、嶋のリードに「嶋も相変わらずだな。今日も見てて、外角一辺倒」と苦言を呈した野村氏。「気が弱い、怖がり。インコースを全然使えない」などと指摘した。

5回表、茂木栄五郎に満塁ホームランが飛び出し、野村氏の予告が現実に。打った茂木には「ショートでこれだけのバッティング、最高だよ。ショートはバッティングは二の次、守備が最優先だから。この選手は期待できる選手の一人」と絶賛すると「俺があの世に行ってから、どんな選手になってるか」と2年目の今年、大きく飛躍しつつある茂木に期待を寄せた。

一方、楽天が大量リードを奪うと、今度は嶋のリードが目に付くようになった野村氏。6回裏には「何点取っても外角一辺倒のキャッチャー」と切り捨てると、「俺が悪かったのかなと思っちゃう。困ったら原点って。悪いことを教えたかな」と、ピッチングの基本をアウトローと説いてきた自身の指導を反省。その後も嶋には「今日の(試合を)見る限りは相変わらず。成長したなっていうのは感じない。脱皮しないと名捕手にはなれない、永遠に」と最後まで厳しい野村氏だった。