中国の不動産価格の高騰が激しさを増しており、異常ともいえる価格の上昇は中国の一般市民の生活を圧迫している。中国メディアの新浪はこのほど、夢を抱いて中国人に嫁いだ日本人女性が家を買えずに苦しんでいるとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国の不動産価格の高騰が激しさを増しており、異常ともいえる価格の上昇は中国の一般市民の生活を圧迫している。中国メディアの新浪はこのほど、夢を抱いて中国人に嫁いだ日本人女性が家を買えずに苦しんでいるとする記事を掲載した。

 この日本人女性は、日本人の亭主関白が嫌で、妻を愛し家事をよく手伝ってくれる中国人男性に嫁ぎ、中国の上海にやってきたのだという。これで幸せな生活が始まるかと思いきや、日本とは異なる思いがけない問題が「不動産価格が高くて買えない」ことだったそうだ。

 記事は、この夫婦は上海で2DKの賃貸マンションに住んでいるが、家賃は4000元(約6万6116円)。夫の月給が8000元(約13万2231円)だが、「5年かかってもベランダさえ買えない」ほど、上海でのマイホーム購入は難しいのだという。それどころか、上がり続ける生活費と家賃で、さらに郊外に引っ越すことも検討する必要があるようだ。

 マイホーム購入という観点からすると、日本は幸せと言えるようだ。記事は、日本人女性の友人が購入したという東京の家について紹介。130平方メートルの3部屋ある新築マンションを4500万円で購入したというが、これは上海の不動産価格からすると非常に格安物件で、まずありえない値段のようだ。しかも、中国と違って日本の家は内装が完成した状態での価格であり、中国人からしたらこれは夢のような話だろう。

 中国の不動産市場はバブル状態であるのは間違いないが、はじけると言われつつも一向にはじけず、いまだに値上がりが続いている状態で、もはや庶民には手が届かなくなっている。まだ上がり続けると信じる中国人も少なくないが、もしもバブルがはじけたならば、かつての日本以上に大変なことになるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)