過去2年のスランプから復活したと言われていたニースFWマリオ・バロテッリ。だが、前節でベンチ降格となった同選手は、ルシアン・ファーブ監督の信頼を失いつつあるのかもしれない。

過去2シーズンはリヴァプールとミランで1ゴールずつしか挙げられなかったバロテッリだが、今季から加入したニースでは、リーグ戦で出場5試合6得点とゴールを量産。「ついに悪童が復活」と騒がれ、イタリア代表復帰への期待も高まっていた。

だが、昨年11月に負傷離脱もしたバロテッリは、リーグ戦先発11試合で9得点(公式戦18試合11得点)と数字こそ見事だが、前節サンテティエンヌ戦ではスタメンから外れている。そして12日のレンヌ戦でも先発メンバーには含まれないようだ。

イタリア『コッリエレ・デッロ・スポルト』によると、サポーターは「スーパーマリオ」を応援し、指揮官の選択に反発しているとのことだが、ファーブ監督は厳しい評価を下している。10日の会見で次のように述べた。


「マリオのことは話したくない。(守備面の貢献が少ないことは)開幕時からずっと話し合っている。ここまでやってきた良いことはすべて認めているが、監督がすべきことは何だろう? それぞれの考えに基づき、できる限りベストのメンバーをピッチに送り出すことだ。それに、バロテッリのためだけに会見を開くことはしたくない」

レンヌ戦での先発落ちは体調不良も一因のようだが、これまでイタリアでもイングランドでも数々の問題行動を起こしてきたバロテッリだけに、今後への懸念も高まっている。