イチロー以来で最速タイ!「3億円」の壁も破った山田哲人
◆ 伝説への階段を登る男
山田哲人がまたひとつ歴史に名を刻んだ。
12月21日に契約更改を終えた24歳は、1億3000万円増の3億5000万円(推定)でサイン。2011年の青木宣親(3億3000万円)を上回る、球団の歴代最高年俸となった。
高卒7年目での年俸3億円超えは、あのイチロー以来。松井秀喜でもなし得なかった快挙だ。なお、イチローは7年目に4億3000万円という評価を受け、その後は5億、5億3000万円まで伸ばして渡米。果たして山田はどこまでその金額を積み上げて行くのか、注目が集まる。
◆ 2人の天才を比較
高卒野手として、史上最速で3億円の壁を突破した2人。しかし、これまでの歩みを振り返ってみると、ともに1年目から活躍を見せたわけではない。2人のプロ入り6年目までの成績を比較しながら見てみよう。
【イチローと山田哲人の比較】
・1年目
イチロー 率.253 安24 本0 点5 盗3
山田哲人 ※一軍出場なし
・2年目
イチロー 率.188 安12 本1 点3 盗0
山田哲人 率.250 安11 本1 点1 盗0
・3年目
イチロー 率.385 安210 本13 点54 盗29
山田哲人 率.283 安99 本3 点26 盗9
・4年目
イチロー 率.342 安179 本25 点80 盗49
山田哲人 率.324 安打193 本29 点89 盗15
・5年目
イチロー 率.356 安193 本16 点84 盗35
山田哲人 率.329 安183 本38 点100 盗34
・6年目
イチロー 率.345 安185 本17 点91 盗39
山田哲人 率.304 安146 本38 点102 盗30
・通算
イチロー 率.338 安779 本72 点317 盗155
山田哲人 率.312 安632 本109 点318 盗88
投手と比べてプロとアマの壁が高く、分厚いことでも知られている野手。ましてや高卒となると、ほとんどは二軍で体づくりからスタートすることが多く、この2人に関しても例外ではないのだ。
◆ さらなる高みへ...
イチローは3年目に打率.385、当時の最多記録となる210安打を放って一気にブレイク。山田は1年遅れの4年目に、シーズン193安打を記録して日本人右打者の歴代最高記録を樹立した。
しかし、ブレイクして以降の2人は進む道が少し違う。イチローはそのままハイペースで安打を重ね、高卒6年目のシーズン終了時点で779安打を記録。山田の6年目終了時点と150本近い差をつけている。
その一方で、山田はホームランバッターとしての才能を開花。安打で勝るイチローの通算本塁打が72本だったのに対し、山田は109本を記録。本塁打王のタイトルも手にし、ここ2年つづけて38本もの本塁打を放っているのだ。
来季は3年連続トリプルスリーという大偉業にも期待がかかる山田。年俸も大きな数字になるだけに、周囲の目はより厳しい。
果たして、山田は期待に応えてさらなる増額を掴むことができるのか。今から1年後のオフをたのしみにシーズンを見ていきたい。
山田哲人がまたひとつ歴史に名を刻んだ。
12月21日に契約更改を終えた24歳は、1億3000万円増の3億5000万円(推定)でサイン。2011年の青木宣親(3億3000万円)を上回る、球団の歴代最高年俸となった。
高卒7年目での年俸3億円超えは、あのイチロー以来。松井秀喜でもなし得なかった快挙だ。なお、イチローは7年目に4億3000万円という評価を受け、その後は5億、5億3000万円まで伸ばして渡米。果たして山田はどこまでその金額を積み上げて行くのか、注目が集まる。
高卒野手として、史上最速で3億円の壁を突破した2人。しかし、これまでの歩みを振り返ってみると、ともに1年目から活躍を見せたわけではない。2人のプロ入り6年目までの成績を比較しながら見てみよう。
【イチローと山田哲人の比較】
・1年目
イチロー 率.253 安24 本0 点5 盗3
山田哲人 ※一軍出場なし
・2年目
イチロー 率.188 安12 本1 点3 盗0
山田哲人 率.250 安11 本1 点1 盗0
・3年目
イチロー 率.385 安210 本13 点54 盗29
山田哲人 率.283 安99 本3 点26 盗9
・4年目
イチロー 率.342 安179 本25 点80 盗49
山田哲人 率.324 安打193 本29 点89 盗15
・5年目
イチロー 率.356 安193 本16 点84 盗35
山田哲人 率.329 安183 本38 点100 盗34
・6年目
イチロー 率.345 安185 本17 点91 盗39
山田哲人 率.304 安146 本38 点102 盗30
・通算
イチロー 率.338 安779 本72 点317 盗155
山田哲人 率.312 安632 本109 点318 盗88
投手と比べてプロとアマの壁が高く、分厚いことでも知られている野手。ましてや高卒となると、ほとんどは二軍で体づくりからスタートすることが多く、この2人に関しても例外ではないのだ。
◆ さらなる高みへ...
イチローは3年目に打率.385、当時の最多記録となる210安打を放って一気にブレイク。山田は1年遅れの4年目に、シーズン193安打を記録して日本人右打者の歴代最高記録を樹立した。
しかし、ブレイクして以降の2人は進む道が少し違う。イチローはそのままハイペースで安打を重ね、高卒6年目のシーズン終了時点で779安打を記録。山田の6年目終了時点と150本近い差をつけている。
その一方で、山田はホームランバッターとしての才能を開花。安打で勝るイチローの通算本塁打が72本だったのに対し、山田は109本を記録。本塁打王のタイトルも手にし、ここ2年つづけて38本もの本塁打を放っているのだ。
来季は3年連続トリプルスリーという大偉業にも期待がかかる山田。年俸も大きな数字になるだけに、周囲の目はより厳しい。
果たして、山田は期待に応えてさらなる増額を掴むことができるのか。今から1年後のオフをたのしみにシーズンを見ていきたい。