今夜「プリンセスメゾン」高橋一生のお辞儀、不覚にもかわいい

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12/20に放送されるスペシャルドラマ「わたしに運命の恋なんてありえないって思ってた」(フジテレビ系、21:00〜)では、「プリンセスメゾン」(NHK-BSプレミアム、毎週火曜23:15〜)でも共演している高橋一生と志尊淳が再び顔をあわせる。志尊のtwitterで二人のハグ画像が公開され、1900リツイートを突破。

ネットニュースに取り上げられたりもしている。この写真の高橋は志尊をがっちり抱きしめているが(志尊のほうも、手を重ねたりして……!)、高橋が演じる「プリンセスメゾン」の伊達さんは感情を表に出すようになっても相変わらず、人と接するのは苦手なまま。


沼ちゃんのいとこ、登場


ある日、沼ちゃんのもとに静岡から同じ年のいとこ、えつこ(深川麻衣)がやってくる。夫と喧嘩し、同居している父母に娘を預けて飛び出してきたという。沼ちゃんは驚きながらもえつこを家に泊める。翌日、タワーマンションを見てみたいというえつこを伊達たちに託す沼ちゃん。えつこは、伊達さん、要さん(陽月華)に沼ちゃんの生い立ちを話す。
高校のときに両親を亡くした沼ちゃんは、えつこの家に引き取られた。突然現れた沼ちゃんが受け入れられないえつこ。沼ちゃんに関する母への愚痴を、沼ちゃん自身が聞いてしまったことを知る。えつこには、自分のせいで沼ちゃんが静岡の家を出たのではないかという負い目があったのだ。
沼ちゃんはえつこが帰る日の朝、初めて本当の気持ちを伝える。

自分とは違う道を歩む同じ年の存在


えつこを演じたまいまいこと深川麻衣は、元乃木坂46メンバー。今年頭にグループを卒業し、本格的に女優の道を歩みはじめた。ふんわりとした空気感はどこか沼ちゃんに似ているところもあり、いとこの距離感がよく出ていた。また、本人も役同様静岡出身だけに、方言が不自然ではなく心地よい。
東京に出たいという気持ちを抱えながら、地元で結婚して子供を産み、生まれた家で生きるえつこと、「まずは自分の人生を、ちゃんと自分で面倒見て、誰かと生きるのはその後です」と語り、一人で暮らす家を探す沼ちゃん。二人の対比は、既婚と未婚の友人関係の対立にも見える。お互いにとって、相手は(いまのところ)実現することのなかったもう一人の自分の姿であり、大変そうだけど楽しそうで、羨ましい。

誰よりも表情豊かな伊達さん


さて、今回の伊達さん、最大のキュートポイントは、沼ちゃんがえつこにタワーマンションのスカイラウンジの説明をしているところ。沼ちゃんが「(マンションの)上の方にある……」と手振りで説明するも、いまいち把握しきれないえつこ。沼ちゃんを応援するかのように一緒になって「上の方」を手で表現するもえつこには特に気づかれることなく、そのまま沼ちゃんと同じタイミングでお辞儀する。……かわいい!
いまのところ沼ちゃんの方は要さんと伊達さん、両者に同じように親しみを抱いている感じだが、伊達さんはかなり沼ちゃんのことで頭がいっぱいのようだ。沼田さんというお客様を案内しつつ、「沼越様」と呼び続けてしまう、これまでの伊達さんにはありえないミステイクを披露したりする。

えつこを案内するにあたって、要さんを勝手に指名し、同行させるのも微笑ましい。「お客様じゃない方とどう接したらいいかわからないんです」とぽつりという伊達さんに「こういうときだけ人間味を……」と憎々しげにつぶやく要さん。この二人のやりとり、観ていて楽しすぎる。初回から間とテンポが絶妙だったが、ますます磨きがかかっているような……。
そして、沼ちゃんに「ライフスタイルが変わることを考えていないのか」、つまり独り身の前提で部屋を買ってしまっていいのかと聞いたとき、一旦座り直す丁寧さ、「まずは自分の人生をちゃんと自分で面倒見て、誰かと生きるのはその後です」という答えを受け、「そんなの、夢のまた夢でしょうけど」と顔をほころばせる沼ちゃんを見つめる視線。
伊達さんの動きと視線は、一つひとつそのときの感情がひもづいている。その意味では、いまや伊達さんは登場人物の誰よりも表情豊かと言えるかもしれない。

次週予告で沼ちゃんが「伊達さん!」と叫んでいたのがきになる。もしかしたら穏やかな二人の関係に変化が訪れるのか? 第7話は今夜!

(釣木文恵)

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