一軍に合流した片岡治大 (C)KYODO NEWS IMAGES

写真拡大

◆ 西武は主力に故障者続出

 交流戦が終了し、24日からいよいよリーグ戦が再開する。各球団リーグ優勝、CS進出を目指す中、主力の故障離脱はかなり痛いが、出場機会が少なかった選手たちにはチャンスだ。

 その中でも西武は主力の故障者が相次いでいる。規定打席に到達したシーズン全てで本塁打王に輝いている中村剛也が、15日の広島戦の守備中に転倒し左股関節を負傷。翌16日に一軍登録抹消となった。

 投手では、ロングリリーフ、勝ちゲームの8回を任されていた牧田和久も同日に右膝痛で登録を抹消。右足内転筋を痛めていたエース・岸孝之が、17日のヤクルト戦で復帰した中、チームの“核”となる選手が新たに離脱。さらに、チーム最多タイの6勝を挙げる菊池雄星も、背中を痛め23日に登録抹消と、かなり苦しいチーム事情となっている。

 故障者が続出したことで、中村の代役として活躍が期待されるのが山川穂高だ。現在二軍でリーグトップの14本塁打を記録している山川は、中村に代わって16日に昇格したものの、昇格後はセ主催の交流戦で指名打者制度がなく、出場機会は限られていた。今日から再開するリーグ戦では、得意の打撃をアピールしていきたい。

 セ・リーグでは、巨人が主力に故障者が続出している。開幕からスタメンマスクを被っていた小林誠司が左肩骨棘窩(こっきょくか)骨折と診断され22日に登録抹消され、正二塁手のクルーズも左足首を痛めて離脱中。中堅の立岡宗一郎も左脇腹の肉離れで二軍調整中と、遊撃の坂本勇人を除いて、センターラインの3人が故障離脱中だ。

 そんな中、捕手の相川亮二、二塁手の片岡治大といったFA組はレギュラー奪取のチャンスだ。相川は、1年目の昨季故障に泣き、わずか40試合の出場にとどまった。移籍2年目の今季は開幕から小林が先発していたこともあり、代打での出場が続いている。苦しいチーム事情の中、捕手の相川が投手陣を引っ張ることができるか注目だ。

 コンディション不良で二軍調整していた片岡は、一軍に合流。移籍3年目の今季は内野陣の故障者が出た時に、二塁で先発することはあったが、開幕からベンチを温めることが多かった。正二塁手のクルーズが故障離脱したこともあり、仮に一軍昇格すれば、春先よりも先発での出場機会が増えていきそうだ。

 他球団では、エルドレッド(広島)、ロペス(DeNA)といった主力が故障で離脱しているが、広島は松山竜平、DeNAは宮崎敏郎などがチームのピンチをチャンスに変えて躍動している。

◆ 主な離脱者たち

【パ・リーグ】

・ソフトバンク

<内野手>

川島慶三

明石健志

・ロッテ

<投手>

藤岡貴裕

・日本ハム

<捕手>

近藤健介

・西武

<投手>

菊池雄星

牧田和久

高橋朋己

<内野手>

中村剛也

木村昇吾

・楽天

<投手>

辛島航

<捕手>

嶋基宏

<内野手>

アマダー

・オリックス

<投手>

金子千尋

岸田護

塚原頌平

<内野手>

小谷野栄一

【セ・リーグ】

・広島

<投手>

大瀬良大地

<内野手>

エルドレッド

・巨人

<投手>

杉内俊哉

ポレダ

<捕手>

小林誠司

<内野手>

クルーズ

<外野手>

立岡宗一郎

亀井善行

・中日

<投手>

ネイラー

<内野手>

高橋周平

・阪神

<投手>

石崎剛

横山雄哉

・DeNA

<投手>

エレラ

<内野手>

ロペス

・ヤクルト

<投手>

石川雅規

館山昌平

<内野手>

畠山和洋