DeNA・ロペス【写真:編集部】

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石田は4戦4勝、原口は育成経験のある野手として月間MVP初受賞

 プロ野球は開幕から2か月が経ち、5月31日からセ・パ交流戦に突入した。

 5月の月間MVPには投手がDeNA・石田健大投手が初受賞。4戦全勝、防御率0.33と抜群の安定感でチームを牽引した。一方、野手は阪神・原口文仁捕手が選ばれた。4月下旬に育成から支配下登録されたばかり。シンデレラボーイとして打率3割8分、5本塁打、17打点と大活躍を見せた。育成経験のある野手の月間MVP受賞は史上初だ。

 5月に各チームを支えた選手は誰だったのか。セ・リーグの5月のベストナインを選出してみた。(※成績は5月)

【投手】
○石田健大(DeNA)
4試合登板、4勝0敗、防御率0・33

5月4日のヤクルト戦(横浜スタジアム)で6回無失点で2勝目。11日の中日戦(横浜スタジアム)は7回無失点、18日の巨人戦(福島)は7回無失点、25日の中日戦(豊橋)は自らの暴投で連続イニング無失点は26回で止まったものの、7回1失点。チーム躍進の立役者となった。

【捕手】
原口文仁(阪神)
24試合出場、打率3割8分、5本塁打、17打点

4月27日に育成契約から支配下選手登録され、1軍昇格した。5月22日の広島戦(甲子園)、24日のヤクルト戦(神宮)と2試合連続で猛打賞。月間11度のマルチ安打をマークした。月間打率リーグトップとまさにシンデレラボーイとして奮闘。育成経験のある野手としては史上初となる月間MVPを獲得した。

内野はヤクルトから2選手

【一塁】
○ロペス(DeNA)
24試合出場、打率3割1分9厘、9本塁打、24打点

5月21日のヤクルト戦(神宮)から3試合連続猛打賞をマークするなど5試合で3安打をマーク。同15日の阪神戦(横浜スタジアム)から7戦6発と長打力も光った。ヤクルト・バレンティンと並び月間リーグトップ9本塁打。月間24打点はリーグ2位と活躍した。

【二塁】
○山田哲人(ヤクルト)
26試合出場、打率3割2分3厘、8本塁打、20打点

5月1日の巨人戦(神宮)など4試合で1試合3打点をマーク。無安打に終わったのは5試合だけで、月間32安打はリーグ2位だ。月間打率はリーグ5位、本塁打は同3位、打点は同4位と好打が光った。

【三塁】
○川端慎吾(ヤクルト)
24試合出場、打率2割8分、1本塁打、11打点

月間打率はリーグ14位だが、得点圏打率4割7分1厘(17打数8安打)と勝負強い打撃を見せた。開幕から2番固定だったが、5月25日の阪神戦(神宮)から5番スタメンが続いている。

【遊撃】
坂本勇人(巨人)
23試合出場、打率3割4分6厘、4本塁打、10打点

不動の3番打者として、月間打率はリーグ2位、得点圏打率4割1分7厘はリーグ5位と好成績。5月29日の阪神戦(東京ドーム)では10号ソロを放ちチームの連敗を7で止めた。3、4月に続き、安定した打撃でチームを引っ張った。

11試合連続安打をマークした広島鈴木

【外野】
○バレンティン(ヤクルト)
26試合出場、打率2割7分4厘、9本塁打、29打点

4番打者として、本塁打、打点で月間打撃2冠王。月間打率こそ今ひとつ伸びなかったが、得点圏打率3割7分1厘と勝負強さを発揮した。25日の阪神戦(神宮)では13号2ラン、14号3ランで1試合5打点をマークした。

○大島洋平(中日)
25試合出場、打率3割4分4厘、1本塁打、10打点

月間33安打はリーグトップで、月間打率は3位。5月8日の巨人戦(東京ドーム)から2試合連続猛打賞、27日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)から4試合連続でマルチ安打をマークした。開幕から1番スタメンだったが、21日の巨人戦(ナゴヤドーム)から4試合連続で3番を任された。

○鈴木誠也(広島)
26試合出場、打率3割2分5厘、3本塁打、12打点

5月19日のヤクルト戦(マツダスタジアム)から11試合連続安打をマークするなど月間打率はリーグ4位。主に6番での起用で、好調な広島打線を支えた。