イジリ&ツッコミがエスカレート中!?



――プライベートでも遊んだりするんですか?

池田 しょうちゃんとは、しょっちゅうですよ。
鈴木 飲みに行ったり、温泉に行ったり。
池田 突然「今日ヒマなんだけど」って僕がメールして、しょうちゃんから「ごめん寝てた」って返ってきて、「じゃあ1時間後に集合ね」みたいなことが多いよね。

――さすが、おつきあいが長いふたりだけありますね。

池田 井澤と3人でも、前にご飯食べに行ったよね?
井澤 作品に入ってる最中にね。完全なプライベートではなかった…。
池田 だって、今回の作品やる前は、まだ1回しか共演したことない人だったわけだし(笑)。だったら言うけど、人と連絡先交換とかあんまりしない僕が、前回の舞台で「はじめまして」だった人の中で唯一連絡先を交換した相手が、井澤だからね。
井澤 (パッと笑顔になり)マジで?

――どっちが先に「連絡先教えて」って言ったんですか?

井澤 僕ですね。
池田 それで最初は断って(笑)。結局、3回目くらいで教えたんだよね。僕が「ヤダ」って言っているのを井澤は冗談だと受け止めたみたいで、「ヤダじゃないよー」みたいなツッコミを入れつつしつこく聞いてくるので、もう面倒くさいから教えちゃえ!って(笑)。
井澤 そうだったの!?
池田 ウソだよ(笑)。でも、1回断ったのにメゲずに2回も、3回も聞いてくる人って、まずいないからさ。

――井澤さんは人なつこい性格なんですね。

鈴木 超すりよってくるんですよ。
井澤 確かに、ボディタッチが多いことは認める…(笑)。
池田 人と仲良くしとくことが得策だと思ってるんだよ、きっと。
鈴木 それが井澤の世渡り術なんだな…。
井澤 …こうやってふたりで、いつも僕のことイジってくるんですよー!

――傍から見ていると、仲が良くて微笑ましいって感じですが(笑)。井澤さん、イジリやすいんですかね?

池田 井澤の人柄だと思います。僕は生まれも育ちも大阪なので、イジるとかツッコミを入れるって愛情表現の裏返しなんですね。でも、東京ではそれを本気というか、深く受け止めてしまう人が多いから。

――確かに、大阪のノリにビックリして、傷ついちゃう人もいるかもしれない(笑)。

池田 でも彼の場合ちゃんと面白く返してくれるから、僕の大阪人魂が発揮されちゃうんですよ。だって井澤、僕らが言うことに傷ついてないでしょ?
井澤 …傷つくのは序盤で通り越しました(笑)。
鈴木 アハハ(笑)。傷つかないわけじゃなくて、どんどん耐性が強くなっていってるんだよね。
池田 だから僕も、ツッコミのキツさがエスカレートしていってる(笑)。
井澤 やめてよー。僕けっこう…まあ、大丈夫なんだけどね!(笑)
池田 こういう返しがね、本当に絶妙で、素敵なんですよ、井澤は!



「ベイビーさん」って何ですか?



――ここで舞台の話題に戻って、見どころを教えていただけますか?

池田 一般的な脚本だと「このシーン、好きだなあ」とか「ここで流れが変わるんだよな」って大きなポイントがあるものですけど、『ベイビーさん』の場合、1本の線がゆるゆる動きながら感情が巡っていって、最後にある地点にたどり着くって作品なので。頭からラストまで全部が面白いし、見逃せない。
井澤 まだ稽古も途中だしね。
鈴木 僕に至っては、さっきも話したように役作りの糸口もまだ見えてないし(笑)。今までの経験から言って、ふとしたときに降りてくるんだろうなとは思うけど。
池田 脚本も演出も、とても面白いです。なので、劇場に来ていただけばわかると思います、としか言えないよね(笑)。

――物語の主軸とは別の話になりますけど、この舞台で鈴木さんは一輪車に乗れるようにならなければいけないとか?

鈴木 そうなんです。孤児で行き場のないボーズは「一輪車に一週間以内で乗れるようになったらサーカス団に置いてやる」と言われて、必死で練習を始めるんです。それはつまり、僕自身の一輪車ガチドキュメンタリーでもあるんですよ(笑)。
池田 今の段階で、まだ乗りこなせてないもんね。
鈴木 まあ、最初はまたがることさえできなかったことを考えると、だいぶよくなってきてはいるけど。一輪車がこんなに難しいとは思ってなかった…。

――今日の撮影の待ち時間にも、寸暇を惜しんで練習されていましたよね。

鈴木 やらなきゃできるようにはならないので。舞台を見てくださる方がボーズの裏にある鈴木勝吾の一輪車ドキュメントに想いを馳せて、スポーツに感動するような気持ちをもってもらえたらうれしいかな。
井澤 僕らも感動するよ、絶対。

――井澤さんの猛獣使いも象や熊を操るということで、あんな大きな動物が舞台上にどんなふうに登場するんだろう?と気になります。

井澤 演出のG2さんが「見たことのないものを創りたい」っておっしゃっているので、期待してください! あと、タイトルになっている「ベイビーさん」は僕が荒野で拾ってきた謎の動物なんですけど、その演出もスゴいですから。
池田 まさに「見たことない」ってヤツだよね!

――「ベイビーさん」は「これはトラだ」と言う人がいたり、「ウサギでしょ」と言ったり、見る人によって外見が異なる生き物なんですよね?

池田 はい。常に形が揺らいでいる存在であり、見る人の意識を映す存在でもあるのが「ベイビーさん」なので。正直どうやってやるんだろう?と思ってたけど、稽古が始まって「はぁー、こう表現するんだ…」って。
井澤 僕も感動した!
鈴木 でも、今の稽古で登場してるベイビーさんは、もしかしたら「あの案はナシにしよう」みたい展開、まだありそうじゃない?

――よりよい舞台にするための努力は現在進行形で続いている、と。

池田 まだ成長過程だからね、ベイビーさんも。
井澤 ただ、今まで見たことないものが見られるのは確実だよね? たぶん僕たちのファンの方の世代では、G2さんや中島らもさんの作品をご覧になったことがない人が多いんじゃないかなって気がしてて。
池田 それは言えるかも。
井澤 なので、この作品で「こんな世界観もあるんだ」「こんな芝居があるんだな」っていう舞台の新しい一面を発見していただいて、舞台ってものをより好きになってもらえたらうれしいです!

――舞台はナマモノですし、やっぱり劇場で観ないと、伝わらないものってありますよね。

鈴木 たとえば、ドラマや映画ならDVDで見ても基本的に同じだと思いますけど、舞台は劇場へ観に行かないと空気感は感じられない。だから大袈裟じゃなく、同じ舞台は一生ないんですよね。
池田 僕は、お客さんあってこそというか、お客さんも物語を構成する一部だって考えてる。お客さんが泣いて客席の温度感が湿ったものになれば、僕らにも伝わるし、まわりのお客さんにも伝わるし。
鈴木 そうそう。と、同時に100人いたら100通りの受け止め方があると思うので。ひとつ作品を作れば観てくれた人の人数分だけ作品ができるし、僕がひとつ役をやれば、観に来てくれた人の人数分だけ役の意味も創造される。もちろん楽しんでもらうのが一番なんだけど、そうやって一生に一度きりしかない瞬間を、その人なりの画面、その人なりの捉え方で切り取って、何かを感じてもらいたいなというのが、僕の願いです。

――では、最後に池田さん、意気込みを聞かせてください。

池田 この作品は本当にエンターテイメントだなあと、僕は思っていて。物語の中心にサーカス団がいることによって、曲芸あり、ダンスあり、歌ありって、単純に見て楽しいシーンが存在するし、でも、物語としては人間の揺れ動く感情って部分を本質として描いてるし。本当に舞台上でいろんなことが次々と起こるから、ディズニーランドのアトラクションの感覚っていうのかな。

――なるほど、おもしろい例えですね。

池田 お化け屋敷も入りたいし、ジェットコースターも乗りたい、でもコーヒーカップもいいんだよねって具合に、一度にいろんな感覚が味わえる舞台になっていると思うので、「面白いところへ遊びに行こう!」って気軽な気持ちで、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います!



【プロフィール】
池田純矢(いけだ・じゅんや)/1992年10月27日生まれ。大阪府出身。A型。2006年、JUNONスーパーボーイコンテストで史上最年少準グランプリを獲得し、デビュー。2015年1月『薄桜鬼〜藤堂平助篇〜』、3月『リチャード3世』にて主演。7月には自ら企画し演出なども手がけた舞台「エン*ゲキ♯01『君との距離は100億光年』」を上演。映画『ライチ☆光クラブ』が2016年2月16日(土)より公開。2016年3月、舞台『アヴェ・マリターレ!』にて主演。

鈴木勝吾(すずき・しょうご)/1989年2月4日生まれ。神奈川県出身。A型。2009年、ドラマ『侍戦隊シンケンジャー』のシンケングリーン/谷千明役でデビュー。2010年にはバラエティー番組がキッカケでバンド『ココア男。』を結成し、CDデビューも果たす。ミュージカル『薄桜鬼』に風間千景役で出演し、2014年には舞台初主演も達成。2016年2月、舞台『パラノイア★サーカス』に出演。

井澤勇貴(いざわ・ゆうき)/1992年11月26日生まれ。東京都出身。A型。2004年、芸能界デビュー。2011年の舞台『PEACE MAKER〜新撰組参上〜』を皮切りに、さまざまな舞台に出演。近作に『Messiah メサイア』『CLUB SLAZY』『薄桜鬼』シリーズなど。2015年12〜1月に舞台『毎日明治座 納め・る祭』、2016年1〜3月には舞台『私のホストちゃん』の出演を控える。

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【舞台情報】

▼公演タイトル
「ベイビーさん〜あるいは笑う曲馬団について〜」

▼公演スケジュール
2015年11月7日(土)〜14日(土)
会場:Zeppブルーシアター六本木

※公演直前プレイベントが開催決定!※
2015年11月2日(月)
会場:Zeppブルーシアター六本木

▼詳細は下記にアクセス!
http://baby-san.com/


★★池田純矢さん&鈴木勝吾さん&井澤勇貴さんのサイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント★★

今回インタビューさせていただいた、池田さん&鈴木さん&井澤さんのサイン入りチェキを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

■応募方法:ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT


■受付期間:10月30日(金)12:00〜11月5日(木)12:00

■当選者確定フロー
・当選者発表日/2015年11月6日(金)
・当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
・当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから11月6日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただきます。11月10日(火)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。

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