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タレントのビートたけしが、13日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『オモクリ監督 〜O-Creator's TV show〜』(21:20〜)で、千原ジュニアの作品を流した同局を「センスある」と絶賛した。

『オフラインチェックTV』(12年)、『OV監督』(14年)の前身番組を経て、昨年10月からは審査委員長にビートたけし、進行役に吉田羊を迎えてゴールデンに昇格した同番組。ジュニア、劇団ひとり、バカリズムら芸能人が監督となり、さまざまなテーマで映像作品を発表してきた。

この日は最終回にふさわしく、「テレビ」がテーマ。その中で、ジュニアが発表した4分56秒の作品「連続テレビドラマ ハイスクールTV」は学園を舞台にしたブラックユーモアあふれるコメディ劇で、登場する学生たちの胸にはそれぞれテレビ局名が書かれ、ジュニア扮する「フジテレビ君」がイジメられるという内容。校舎には「祝 日本テレビ君 三冠達成」「祝 日本テレビ君 高視聴率」「祝 日本テレビ君 横並びトップ」の垂れ幕が掲げられ、TBS君は「観ましたよ! すっげえ面白かったっすね」、テレ朝君は「本当にすごいっすね。日曜の夜なのにずっとトップじゃないですか!」などと日テレ君を持ち上げる。

そんな彼らと関わることなく、NHK・Eテレ君、NHK総合君は誰よりも早く登校して自習。日テレ君が「なんだよ、あいつまだ来てないのかよ!」と蹴ったフジテレビ君の机には、「おDie場」「青い病気の犬」「死イエックス」などの落書き。「おっはー」と明るいテレ東君に続いて、うつむき加減のフジテレビ君が教室に現れると、TBS君が「あれ? 教室がなんか急に暗くなってきたぞ!」、テレ朝君が「きっかけはフジテレビか?」とイジり、日テレ君はフジテレビ君の髪の毛をつかみながら「今日も辛気臭いね。まだ"世界一受けたい授業"は始まらないから、ちょっと"スッキリ"させてくれよ」などといじめ続ける。

テレ朝君の"TVタックル"をくらって教室に倒れこむフジテレビ君。そんな騒ぎでも、テレ東君は漫画を読みながら我関せず。遅れて登場したMX君が「おいおい! 顔色が"東京クラッソ"だな!」と加わって教室が静まり返るも、日テレ君から「いつものパン、早く買って来いよ。お金は"ZERO"だけどな」「"鉄腕ダッシュ"」の指示でフジテレビ君はパシリに行かされる。その後、放送大学先生が転入生のYouTube君を紹介。筋骨隆々の外国人・YouTube君は教室に現れるやいなや、全員を殴り倒してしまう。パンを買って来たフジテレビ君はその惨状に驚くも、とっさの反撃の末に渾身のアッパーでYouTube君をノックダウン。カメラ目線で「"グッディ!"」とカッコよく決め、その背後からは女子高生・FC2さんがフジテレビ君にセクシーな視線を送る。

これを観たたけしは、「こういう自虐的なやつをやらせてくれたフジテレビはまだセンスあるな」とまずは同局の方針を評価。「われわれのバラエティは『もっと行け!もっと行け!』で、プロデューサーもディレクターもバカにしていいというようなスタンスで来たからよかったんだと思う」と振り返り、「あらためて、その当時なぜ勢いがあったかを見せつけられた」と感想を語った。

一方、審査員として出演したいとうせいこうは「テレビという企業の上の人たちが観るといいと思います。こういう状況なんだと。これでメディア状況が分かる」。同じく審査員の坂上忍も、「さすがジュニアですよね。ちょっとシビレましたね」と褒めたが、次回予告でフジテレビ君がFC2さんの誘惑に負けてキスをしていたことから、「(最終回なのに)あのキスシーンよく分からないですね」と指摘。ジュニアは「撮ってる時は終わると聞いてないから!」と釈明していた。