15日のセントルイス・カージナルス戦で、マイアミ・マーリンズのイチローがヒットを放ち、日米通算安打4192本とした。今回の安打により、イチローは"球聖"タイ・カッブのもつ記録4191本を抜いて史上2位となったが、日本プロ野球とMLB通算での安打数の評価について、ふたたび賛否が分かれている。

毎回MLBファンの間で議論となっているのが、イチローが日本での9年間で積み重ねた1278安打への評価だ。いまだに日本プロ野球のレベルがMLBと同等ではないという「否定派」の存在が根強いが、ネット上では「イチローは過小評価されている」「そもそもタイ・カッブは24シーズンもプレイした。イチローは10年連続で200安打。カッブはキャリアで8年間200安打、比べるまでもないよ」と、イチローの記録は評価されるべきというコメントが多い。

また、同じシアトル・マリナーズでMLBのキャリアをスタートさせたアレックス・ロドリゲスと比較する意見も多い。「アレックス・ロドリゲスの3042安打に対してイチローは2915安打。イチローはAロッドを猛追している」「Aロッドは守備ができないし指名打者制度に活かされている選手にすぎない。そのAロッドの3000本に後から来たイチローが追いつこうとしているのは驚くべきことだ」との意見もある。

今回の「4192本」に関して意見は真っ二つのようだが、イチローへの次の期待はMLBファンの間でもMLB通算3000本安打の達成ということで一致しているようだ。今回の偉業達成に際しても「来年達成するであろう3000本安打が本当の意味で偉業だ」「3000安打500盗塁を願うよ。あと85安打と4盗塁と間もなくだ」と、MLB3000本安打達成への熱烈な応援メッセージが数多く寄せられている。