武藤、大会2得点と気を吐くも「勝たないと意味がない」

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[8.9 東アジア杯 日本1-1中国 武漢]

 初戦の北朝鮮戦での代表初ゴールに続き、最終戦でもゴールを陥れた。しかし、試合後のMF武藤雄樹に笑顔はなかった。

 前半10分に中国に先制を許して迎えた同41分。DF槙野智章のスルーパスからDF米倉恒貴が左サイドを駆け上がると、グラウンダーのクロスをゴール中央に走り込んだ武藤が押し込んで試合を振り出しに戻した。「自分の良さが一つ出ました。そこまで皆がつないでくれて最後に良いパスをくれたので、決めることができて良かったと思います」。

 しかし、その後勝ち越しゴールは生まれず。未勝利のまま大会を終えることとなった。「『皆で勝利して帰ろう』と話をしていたので、勝てずに悔しい」と唇を噛んだ武藤は、「チャンスの部分で決め切れないと勝てないですし、僕にもチャンスはあったので、やっぱりゴールを決める部分だったと思う」と勝利に足りなかった部分を話した。

 代表初招集ながらも今大会2得点と気を吐き、大会得点王にも輝いた。本人も「(バヒド・ハリルホジッチ)監督からも言われていたので、ゴールを決められたのは良かったです」としながらも、「やっぱり試合に勝たないと意味がないので、もう1点決めたかったという残念な気持ちが強いです」と声を落とした。


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