架線事故の原因は「バッグ投げたら電線切れた」? JR東がツイート把握、真偽の調査に入る
約35万人に影響が出たJR東日本・京浜東北線・根岸線の架線が切れた事故をめぐり、ある女性による「バッグ投げたら引っかかって電線から火花出て切れた(笑)」というツイッターへの書き込みが波紋を呼んでいる。
ツイートについてはすでにJR東も把握し、「可能性がまったくないとは言い切れない」として調査している。
「電線から火花出て切れた(笑)」
JR京浜東北線・根岸線の横浜〜桜木町駅の架線が切れたのは2015年8月4日19時15分ごろ。その後に、ある女性ユーザーがツイッターに
「●●(編集部が伏字、男性の名前)がいきなりテンション上がりすぎてうちのバッグ投げたら引っかかって電線から火花出て切れた(笑)」
「まじで焦った、走り過ぎて汗はんぱない●●殺そうかな。電車とまって困ってる人、ごめんなさい(笑)」
などと書き込んだ。ごった返す横浜駅の写真を掲載し、「これ、ぜんぶ●●のせいだよ、あいつ自分のやったこと分かってんのかね(笑)」とも書き込み、悪びれる様子はまるでない。
一連のツイートはまたたく間に拡散し、ツイッターユーザーから追及を受けると、
「え、まって、わたしツイートしてないです。電車が止まった原因も、JRのホームページ見れば書いてあると思うよ?(笑)なんかお騒がせしました」
「実際わたしも●●もなんもやってないんで(笑)あのツイート嘘ってこと。誰が乗っ取ったのか知らないけど」
と釈明。結局、アカウント名を変更し、非公開にしてその後は沈黙した。
一方、バッグを投げたとされる男性のアカウントは
「実際おれなんもしてないから(笑)やってないんだなら証拠もないし(笑)」(原文ママ)
「お前ら頭悪すぎ(笑)本気で俺がやったと思ってんの(笑)」
などと書き込み、否定している。
JR東「可能性まったくないと言い切れない」
JR東日本・横浜支社の広報室によると、8月5日朝の段階で架線が切れた原因は分かっていない。しかし女性のツイートについてはすでに把握し、
「可能性はまったくないとは言い切れない」
と調査している。
ただ、現時点で投げ込まれたというバッグが見つかったわけではない。また現場は数メートルの高架になっているため、地上から投げ入れるのは容易ではない。