今年もオールスターでは力と力の勝負が繰り広げられた【写真:田口有史】

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チャップマンの166キロ連発の投球は大きな話題に

 日米両国でのオールスター戦は今年も盛り上がりを見せた。

 MLBとNPBのどちらもファンとメディアから注目を集めたのは、豪腕ピッチャーの強烈な速球。MLBでは各球団のエースが150キロ台後半を投げ込む中、最速105マイル(約169キロ)を誇るレッズのキューバ人守護神アロルディス・チャップマンが103マイル(約166キロ)を連発し、本拠地グレートアメリカン・ボールパークの観衆も酔いしれた。

 一方、日本のオールスターでは日本ハムの大谷翔平投手が最速159キロをマーク。昨年のオールスターで記録した日本最速162キロの更新はならなかったが、東京ドームのため息を誘った。

 メジャー球団も注目する二刀流の若きスターが刻んだ159キロは、2015年の日米球宴で2位タイの記録。第1戦で3回パーフェクトのピッチングを披露し、MVPを獲得した阪神のエース藤浪晋太郎投手もトップ10入りを果たしている。

 球速を競う場ではないが、力と力の勝負は、やはりオールスターの醍醐味の1つ。球場による気候や計測機器の違い、そして日米のボールの違いなどをあえて度外視した上で、今年の両国オールスターで各投手がマークした最速球をランキングにしてみた。(※は左投げ)

チャップマンが断トツ1位、大谷と藤浪の順位は?

 1位 ※チャップマン(レッズ) 103マイル(約166キロ)

  ムスタカス(ロイヤルズ)への2、4球目
  テシェイラ(ヤンキース)への5球目

 2位 デリン・ベタンセス(ヤンキース) 99マイル(約159キロ)

  ブライアント(カブス)への7球目
  パニク(ジャイアンツ)への2球目

 2位 大谷翔平(日本ハム) 159キロ
  
  川端(ヤクルト)への3球目

 4位 ジェイコブ・デグロム(メッツ) 98マイル(約158キロ)
 
  キプニス(インディアンス)への1、3球目

 5位 クリス・アーチャー(レイズ) 97マイル(約156キロ)

  ペラルタ(カージナルス)への1球目

 5位 ※ザック・ブリットン(オリオールズ) 97マイル(約156キロ)

  モリーナ(カージナルス)への1球目
  ツゥロイツキー(ロッキーズ)への1、3、4球目

 5位 ゲリット・コール(パイレーツ) 97マイル(約156キロ)

  エスコバー(ロイヤルズ)への5球目
  トラウト(エンゼルス)への3球目
  ドナルドソン(ブルージェイズ)への5球目

 5位 ウェイド・デービス(ロイヤルズ) 97マイル(約156キロ)

  アップトン(パドレス)への1球目
  ゴンザレス(ドジャース)への3球目

 5位 藤浪晋太郎(阪神) 156キロ

  浅村(西武)への2球目

 10位 ※クレイトン・カーショー(ドジャース) 96マイル(約155キロ)

  プホルス(エンゼルス)への4球

 日本球界の誇る若き至宝が堂々のトップテン入り。大谷、藤浪は、メジャーの剛腕たちと比べてもハイレベルな数字をたたき出している。