【第97回奈良大会展望】天理と智辯学園が同ブロック!他の注目カードを一挙紹介!

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 第97回全国高等学校野球選手権奈良大会の抽選会が1日に行われ、出場する42チームの組み合わせが決まった。春季大会上位4校がシードとしてA〜Dの4つのブロックに分けられた後、シード以外の38チームが予備抽選順にクジを引いていった。各ブロックのみどころを探っていきたい。

【Aブロック】 シード:御所実

 御所実は秋ベスト8、春ベスト4と安定した力を発揮してきた。特に春季大会では5試合全てで無失策と堅守を誇る。藤田 知樹(3年)、山本 竜也(2年)の両投手を中心に、打たせて取るピッチングで、自慢の守備力を生かしたい。大和広陵は夏の奈良大会で3年連続のベスト4以上を狙う。若井 康至前監督(畝傍に転勤)に代わって今年から指揮を執る丸上 晶監督がどうチームをまとめていくか。関西中央vs青翔、その勝者が2回戦で対戦する二階堂はいずれも秋春と初戦を突破できていない。ここをどこが勝ち上がるかにも注目だ。

【Bブロック】 シード:橿原学院

 春準優勝の橿原学院は、初の甲子園出場を目指す上で願ってもない組み合わせになった。初戦は春ベスト8で戦った奈良女子大附と高取国際の勝者が相手。扇本 知良(3年)、島田 一気(3年)、樫田 優希(3年)の3投手をどうのように継投していくか。春季大会ベスト8の奈良女子大附(試合レポート)は9年ぶりの夏1勝が最初の目標。練習メニュー、選手起用と学生主体でやってきたスタイルを試合で発揮したい。十津川と大宇陀・吉野連合チームの対決も興味深い。郡山は昨夏初戦で逆転サヨナラ3ランを浴びて敗れた悔しさを、今年にぶつける。

【Cブロック】 シード:天理

舩曳 海(天理)

 昨年決勝を戦った(試合レポート)天理と智辯学園が同じブロックに入った。天理は齋藤 佑羽(3年)と森浦 大輔(2年)の両左腕が安定。打線も俊足の舩曳 海(3年)や主砲の坂口 漠弥(3年)などバラエティに富んだメンバーで強力だ。今年の奈良では随一の勢力を誇るが、智辯学園と高田の勝者と初戦で戦うことが大きなポイントとなりそうだ。智辯学園は秋ベスト4で天理に3対5で敗退した(試合レポート)リベンジの機会を得るためにも、絶対に初戦を突破したい。主将の廣岡 大志(3年)を中心に打線は昨年のチームに負けないくらいの力がある。2年生エースの村上 頌樹がどんなピッチングを見せられるか。高田も打撃に力を入れてきた。4番で主将の吉田 智貴(3年)の打撃に注目だ。橿原は秋季大会3試合で23点を挙げた得点力を夏にも見せたい、磯城野は春に優勝した高田商と3回戦で対決して終盤まで接戦を演じた。谷口 仁弥主将(3年)の選手宣誓で勢いをつけたい。

【Dブロック】 シード:高田商

 春優勝の高田商、選抜出場の奈良大附などが入った最激戦ブロック。この勝ち上がりが、天理や智辯学園などのCブロックと準決勝を戦うことになる。高田商は主将の長原 実入(3年)を中心とした粘りの野球と機動力が武器。奈良大附はエース・坂口 大誠(3年)に加え、140キロ右腕の中山 怜央(3年)が成長著しい。畝傍は春季大会で奈良大附を延長タイブレークの末に破った。エース・坂本 龍(3年)のピッチングに注目だ。2年前の代表校・桜井と、法隆寺国際は1回戦屈指の好試合が予想される。

(文=松倉 雄太)

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