4日、2007年初の取引を前に東京証券取引所で行われた恒例の大発会。(撮影:吉川忠行)

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東京証券取引所は4日午前、大発会で2007年の取引を始めた。寄り付きで、日経平均株価は前営業日より96円67銭高い1万7322円50銭と5営業日続伸で始まった。

 取引開始に先立って大発会の式典が開かれ、晴れ着姿の女性5人による打鐘に続き、恒例の手締めで今年の株式市場が幕を開けた。

 西室泰三社長は年頭の挨拶(あいさつ)で、昨年1月のシステム障害を振り返り「一連のトラブルの猛省から、社会インフラとして責務をまっとうする覚悟」と強調し、07年について「2年後の次世代システム導入までに着実に足元を固める年」と語った。また、証取間の連携が活発化している動きについては「合従連衡(がっしょうれんこう)の大きなうねりの中にあるが、今後は提携によってマーケットの利用者がどのような利益を得ることができるかを具体的に示していきたい」と述べ、国際競争に勝ち抜く決意を改めて示した。【了】