画像提供/大佐さん・ふみぽんさん

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 東のオタク街、秋葉原。かたや西のオタク街、日本橋・・・この2つの地で、最近ある“名物”が話題となっている。それは、「痛単車(いたんしゃ)」。ボディー部分にアニメキャラクターなどのステッカーが貼られた、とってもイタ〜いバイクのことだ!

 バイクといえば、購入費だけでも50万円はゆうに超える高価品。それをわざわざイタ〜い仕様にしてしまうなんて・・・と驚いているようではアマい。実は、これ以前に車をイタ〜い仕様にしてしまう「痛車(いたしゃ)」という文化も誕生していたのだ。「痛単車」の名付け親である大佐さんは、これまでの経緯をこう語る。

 「もともとは音楽グループのステッカーを少し貼っているのみだったんです。それが、車を購入したあたりから痛車乗りの方々と深く付き合うようになり、自分もバイクと車にキャラクターステッカーを貼るようになっていきました。『痛単車』という名称は、私が考えたものですが、まさかここまで広まるとは思いもよりませんでしたね」(大佐さん)

 同じく「信州痛車連合」の会長を務めるふみぽんさんも、痛車を通じての交流で痛単車への魅力に目覚めたひとり。

 「単車を購入する前から痛車というジャンルは知っていて、そういう方々と交流していくうちに、いつのまにか痛単車乗りになっていました(笑)」(ふみぽんさん)

 趣味の合う人々が集まり、そこからひとつのムーブメントが生まれるのは、オタクの世界以外でもよくあること。でも・・・ぶっちゃけ、恥ずかしくないんだろうか??

 この問いに関しての回答は、両者間でくっきりと意識の差が見られた。「痛単車にしている時点で羞恥心なんかありません!」と主張するふみぽんさんに対し、大佐さんは「正直なハナシ、結構恥ずかしいです」と暴露。しかし「やはり好きでやっていることですので、自信は持っています」ともコメントしていたことから、痛単車乗りに必要なのは“ポリシーを貫く精神”だということが分かる。

 今やオタク街の名物として写真に撮られることも多くなった、痛単車。その際、気をつけてほしいことがあるという。それは、「ブログなどに掲載する時は、必ずナンバープレートを隠すこと」。当たり前の話だが、これさえ守ってくれれば撮影・掲載ともにOKとのことなので、気軽に痛車乗りに声をかけてみては?(安田明洋/verb)

■関連リンク
森の格納庫 - 文中にコメントを寄せた大佐さんのWebサイト
Undying MOE - 文中でコメントを寄せたふみぽんさんのWebサイト