トイレを変えた車いす障害者
![10日、小金井市の自宅で公共トイレの調査結果を手に「障害者と一般住民が一緒になる輪が、日本中に広がってほしいですね」と語る秋山さん。(撮影:佐藤学)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/d/9/dc9359c81b7ab3f761-m.jpg)
東京都のほぼ真ん中に位置する小金井市に住む秋山早苗さんは約30年間、多発性硬化症という脳と脊髄の病気と闘う障害者だ。秋山さんは2001年、定期検査で入院中、障害者にとって不自由な公共トイレをなくそうと、自ら実態調査を行うことを決心。巻き尺、鉛筆、メモ用紙を手に、市内の公園を始め、市役所、公民館、駅、学校、スーパーなどのトイレ調査を開始した。調査に要した時間は、2001年からの2年間。
調査結果を小金井商工会主催の「小金井夢プラン」に応募・入選した秋山さんは、そこで、様々な分野で専門知識を持つ「シニアSOHO」というグループと出会った。同グループは秋山さんの調査結果をデータ化し、「だれでもトイレ」という名称でトイレの場所をマップや一覧表の形でホームページ上で公開している。また、小金井市は現在、公共トイレの新設や改修の予算化にあたって、秋山さんと障害者の仲間の意見を伺うという。【了】
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