オーストラリアを″食おう″
2006FIFAワールドカップ ドイツ大会で一次リーグF組の日本−オーストラリア戦が、12日午後10時(現地時間同3時)、ドイツ・カイザースラウテルンのフリッツ・ワルター競技場でキックオフした。東京都港区の「OZ cafe(オージーカフェ)」には、“オーストラリアを食おう”と息巻く日本人サポーターたちが集まった。
試合開始前の午後9時を過ぎると、店には続々と青いジャージー姿の日本人サポーターが集合。サポーターの女性は「クロコダイルやカンガルーを食べて、オーストラリアに勝つ」と既に興奮状態。一方、店内に数人しかいないオーストラリアの男性サポーターは「心細いが、オーストラリアを応援する。結果はドロー(引き分け)かな」と戸惑を隠せない様子で話していた。
キックオフ直後、100人ほどのサポーターや報道関係者がひしめき合い、店内は異様な熱気に包まれた。オーストラリアにチャンスが回ると、豪州人サポーターはこぶしを振ってチームを応援。対照的に日本人サポーターたちは頭を抱える光景も見られた。 前半26分に日本代表の中村俊輔選手がシュートを決めた瞬間は、店内は日本人サポーターたちの歓声に包まれたが、豪州人サポーターは残念そうにうつむくだけ。【了】
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