小泉純一郎首相は8日、衆院予算委員会で、皇室典範の改正について「まず、各党において、また国会においても議論していく場を作って、冷静に、おだやかに議論されることが望ましい。その結果を見てから判断すべき問題ではないか」と述べ、改正案の今国会提出について明言を避けた。

 小泉首相は、改正案の今国会提出について、「私はもともと、こだわるとかこだわらないという問題ではないという認識だ。慎重に、と最初の段階から言っている」と語った。

 また、移民の受け入れに関して、小泉首相は「ある程度、外国人労働者を入れるというのは、一つの時代の流れ」としながらも、「一定の規模の外国人労働者が増えると、必ず衝突が起こる。これを事前に防ぐような対策を練って、考えながら外国人労働者を入れていくような方策が必要」と強調した。

 笹木竜三議員(民主)、坂口力議員(公明)の質問に答えた。【了】

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