iPhone 6は「機種変」と「SIMフリー」どっちがおトクなのか?

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iPhone 6の登場で、これまでとは違う悩みが生まれた。キャリアのiPhoneにするのか、SIMフリーのiPhoneにするのかだ。
いったいどちらがおトクなんだろう?

SIMフリーiPhone 6なら、通信費が格安になるMVNOが利用できるが、通信量の制限や自分でiPhoneやSIMカードを用意(購入)する手間がかかる。

それに対し、3大キャリアなら2年縛りはあるものの、直ぐに使える状態で入手でき、本体代金の月割引により本体を割安で購入できる。

どうも一朝一夕に、どちらがお得なのか、わかりにくい。
では、ちょっと具体的にみてみよう。

最初にSIMフリーのiPhone 6を一括購入した場合、どれくらいの期間使えばおトクになるのだろうか? 
次の契約内容でソフトバンクモバイルとIIJ mioの通話付きサービスを比較してみた。いずれも、iPhone 6(16GB)の購入を想定している。

■ソフトバンクモバイル
・通話し放題プラン(スマ放題専用2年契約) 2,916円
・データ定額パック パック標準(5GB)  5,400円
・S!ベーシックパック  324円
・端末代(24ヶ月払い)  2,920円
・月月割  -2,315円

■IIJ mio
・音声通話機能付きSIM(みおふぉん) ライトスタートプラン  2,397円
[初月のみ]
・初期費用  3,240円
・端末代  73,224円


グラフ1


グラフを見ると、およそ1年でSIMフリー版のほうがおトクになっている。ただし、データ容量が、ソフトバンクは5GB、IIJ mioは4GBと差があるのと、IIJ mioは20円/30秒の通話料がかかるなど、条件に若干の違いがある。

上で比較したソフトバンクのプランは、実際にiPhone 6を購入する際に薦められたものだ。現在、大手キャリアは通話し放題プランを推奨していて、店舗によってはこのようなプランが薦められる。

ここで注意したいのが、通話だ。
通話量がすくなく、メールやネット中心に利用する人の場合は、1年ほどでSIMフリーのほうが得になる。しかし、毎月の通話を利用する機会や時間が多い人の場合は、通話し放題プランがあるキャリアのほうが得になる。

では、実際、ほとんど通話はせず、データ通信を重視したいというユーザーの場合はどうだろう。そこで、もう1つの比較を用意してみた。いずれも最大7GBまでの容量を高速で使えるプランだ。

■ソフトバンクモバイルb
・ホワイトプラン  1,008円
・パケットし放題フラットfor 4G LTE 5,616円
・S!ベーシックパック  324円
・端末代(24ヶ月払い)  2,920円
・月月割  -2,315円

■IIJ mio
・音声通話機能付きSIM(みおふぉん) ファミリーシェアプラン  3,520円
[初月のみ]
・初期費用  3,240円
・端末代  73,224円


グラフ2


こちらの場合には、おトクになるのは19ヶ月目から。どちらも、上記の固定費以外に20円/30秒の通話料がかかる。ただ、ソフトバンクモバイルの場合、ホワイトプラン適用により、ソフトバンク間の通話は1時〜21時まで無料となる。

いずれの場合にも、長期に使えばSIMフリー版のほうが確実におトクになりそうだ。ただし、通話の頻度や利用したいサービスによっては、必ずしもSIMフリーのほうがトクにならないケースもあるので注意が必要だ。

従来のキャリアプランは、ソフトバンクモバイルが11月30日以降はホワイトプランの新規加入が終了するし、ドコモは既に旧プランの新規受付を終了しているので、順次通話し放題プランに統合されていくだろう。