2013年スマホシェア、Appleが46%で1位 - Androidスマホは苦戦
IDC Japanは3月5日、国内携帯電話とスマートフォン端末の2013年第4四半期(10~12月)、および2013年通年の出荷台数を発表した。2013年第4四半期の国内携帯電話出荷台数は、前年同期比11.6%増の1265万台となり、4四半期ぶりに1000万台を超えた。
このプラス成長の主要因として、国内最大の通信事業者であるNTTドコモがiPhone端末の販売を開始したことで、「iPhone 5S」に代表されるiOSスマートフォンの出荷台数がさらに拡大したことが挙げられる。同四半期におけるベンダー別出荷台数シェアは、アップルが40.9%を獲得し、5四半期 連続で首位の座を維持。また、上位トップ3では、「AQUOSシリーズ」のスマートフォン販売が好転した シャープが前四半期から順位を1つ上げて第2位、富士通が順位を2つ上げて第3位となった。
また、2013年第4四半期におけるスマートフォン出荷台数は、前年同期比14.4%増の1010万台となり、2四半期 ぶりにプラス成長となった。ベンダー別シェアにおいても、アップルがシェア51.3%で首位の座を維持している。以下、携帯電話と同様に第2位がシャープ、僅差で富士通が第3位という結果になった。
一方、2013年通期の携帯電話出荷台数は、前年比1.9%減の3963万台となった。ベンダー別では、年間を通して 「iPhone 5、およびiPhone 5s/5c」で高いシェアを維持したアップルが、2年連続となる年間第1位を獲得している。第2位にはシャープがランクインし、第3位は「Xperiaシリーズ」が好調なソニーとなっている。
一方、スマートフォンの2013年の出荷台数は、前年比6.4%増の3031万台となり、同年の国内携帯電話全体に対するスマートフォンの出荷比率は、前年の70.5%から76.5%へとさらに上昇している。ベンダー別のシェアでは、アップルが圧倒的な強さを見せており、年間のシェアは46.0%となった。第2位以下の順位は、ソニー、シャープと続いており、上位陣の顔ぶれに大きな変更はなかった。
今後の見通しに関して、IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの木村融人氏は「2014年第1四半期(1~3月)は、Android OS搭載のスマートフォン販売の苦戦が続いており、それが在庫問題へと発展し、同四半期では携帯電話市場全体が前年同期比でマイナス成長に転ずる可能性が高い」とは述べている。