台湾・中華電信、KDDIと提携でNFC決済サービス開始  台北などで

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(台北 14日 中央社)台湾の通信最大手、中華電信がKDDIと共同で、近距離無線通信技術(NFC)を採用したモバイル決済サービスを提供することとなった。

台湾で13日開かれた「台湾・沖縄フォーラム」に出席した同社幹部職員の話では、サービスの実施エリアは当面、日本人観光客にも人気のグルメスポット、台北市・永康街周辺に限るが、将来的には工業団地の「南港ソフトウェアパーク」や台北101ビルを中心としたビジネスエリアにも拡大する予定。また、日本では来年の沖縄でのサービス開始をめざすという。

NFC機能を搭載したスマートフォンを加盟店の端末にかざすだけで決済や電子クーポンの処理を同時に済ませられるこのサービスだが、2人に1人がスマートフォンの利用者(2013年、グーグル調査)という台湾ではNFCの普及率が低い。このため、中華電信では今回のサービス導入を、台湾の零細企業の発展や沖縄との観光市場の一体化につなげたいと期待を示しながらも、モバイル決済の多くはQRコードを活用したものになるとしている。

(編集:羅友辰)