<全英オープン 3日目◇20日◇ミュアフィールド(7,192ヤード・パー71)>
 上位を猛追していた松山英樹のスロープレーによるペナルティ付加は日本メディアだけではなく、現地メディアでも話題となっている。
松山英樹、スロープレーでペナルティに怒り「納得していない」
 松山は日本メディアによる取材を受けてミックスゾーンを後にしようとしたところ、地元イギリスの記者に呼び止められ経緯の説明を求められた。その際、“自分はペナルティに値するか?”“納得はしているか?”などの質問が投げかけられ、通訳を通して「納得していない」というコメントを出した。メディアからの要請を受けてR&Aは競技委員長のデイビッド・リックマン氏が緊急会見。その場にも多くの海外メディアが詰めかけ、経緯と状況の説明を求めた。
 このペナルティに対して松山と同組で回ったジョンソン・ワグナー(米国)も怒りをあらわにしている。
 会見では「彼の方がプレーのペースはすこし遅いけど、元々自分は速い選手だから彼が時間をかけすぎていたとは思えない。プレーファーストは大事だけれど、R&Aもう少しいいジャッジができても良かったんじゃないか」と語ったワグナーは、英語の話せない松山に変わりアテストエリアで競技委員に対しペナルティの不当性を主張。これには松山も「ワグナー選手も怒りを覚えていたようで、助けてくれようとしていた。感謝しています」とコメントした。
 今年のマスターズではアマチュアの14歳グァン・ティンラン(中国)が史上最年少予選通過をかけて奮闘していた際にスロープレーによるペナルティを受けたことで、ルールの適用について議論が巻き起こっていた。今回も優勝争いをしようとするアジアの若者に対してペナルティが出たことで、海外メディアの中でもアンフェアという声もある。この問題も少しばかり波紋を広げそうだ。
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