元フランス代表FWニコラ・アネルカがイタリア入りした。ユヴェントス加入が迫っている同選手は、26日のジェノア戦を観戦せず、ホテルへ直行している。上海申花から加わるアネルカは、ユヴェントスとの契約まであと一歩となっており、すでに予定が組まれているメディカルチェックを終えてから、27日にも加入が発表される見込みとなっている。

アネルカはイタリアに到着すると、「イエス。トリノに来ることができて幸せだ」とコメント。一方、ジュゼッペ・マロッタGM(ゼネラルマネジャー)はジェノア戦の前に、次のように話している。

「橋渡し的な補強と言おう。いずれにしても、彼にはまだレギュラーの座が保証されているのではないと思う。ユーヴェの前線には、よりコンスタントにプレーしてきた(セバスティアン・)ジョヴィンコと(ミルコ・)ヴチニッチがいる。(アントニオ・)コンテ監督が優先させる評価はこれだと言えるだろう。ほかにも(ファビオ・)クアリアレッラや(アレッサンドロ・)マトリ、そしてアネルカがいる」

「アネルカのフィジカルコンディションが最高じゃないことは隠さない。数カ月前から公式戦に出ていないし、我々は知っている。チョイスをするときは、ややネガティブな側面も自覚しているよ」

「メルカートのこの段階になって、我々は緊急事態に直面した。その流れでこの補強をしたんだ。とにかく、まだトランスファーがないことを繰り返しておく。正式発表は数日後だろう。取引は5カ月の契約で、今後互いに評価していく」

「ほかのストライカーが来るか? ノーだろうね。チャンスはないと思う。期待は大きいが、優れた選手で移籍の用意がある選手を獲得できる可能性は減っている。とにかく、ユーヴェにゴールの問題はない。公式戦31試合で65得点を挙げ、33ゴールはDFとMFたちのもの。2つはオウンゴールで、FW陣は30ゴールだ」

マロッタGMはFWフェルナンド・ジョレンテが早期加入する可能性や、リヨンFWリサンドロ・ロペスの獲得に再び動く可能性を否定している。

「どちらも来ないと思う。それぞれのクラブは立場を変えていない。リサンドロは良い選手だが、リヨンは我々が適切とは思わない金額での完全移籍を求めてきた。取引をする上では、冷静かつ理性的になる必要がある」