日本に滞在する米国人男性が、日本文化に関する情報を発信するブログサイト「alientimes」で、忘年会について感想を記した。

 筆者は、日本で忘年会が行われる12月には、頭痛に悩まされたり、二日酔いで気分がすぐれない人が増えると語る。このシーズンは、夜の繁華街はどの居酒屋もいつもよりにぎわっていて、タクシーが道路に溢れていたり、夜遅くになると駅などでサラリーマンが酔いつぶれてベンチで寝ているのを見かけることがあると伝えた。

 「これは日本の12月に起こる特徴的な現象」で、会社や友人と行う「忘年会」と呼ばれる宴会があるからだと説明。「義理を感じて参加する人もいるが、たいていは楽しみにしていることが多いようだ」と記した。

 忘年会は、洋風のレストランよりも日本風の居酒屋が好まれ、メンバーは会社の同僚以外にも、趣味のグループやクラスメート、旧友などさまざま間で行われると、忘年会の特徴を紹介した。

 筆者は、日本に住む外国人は参加する忘年会の数は少ないが、「いくつもの忘年会に参加する人は負担」に感じるのではないかと指摘。

 「飲み会」という習慣がない米国人にとっては、「自分の食べた分だけではなく、メンバーが均一に支払うシステムを不満」に感じることがあるという。「あくまでも個人の宴会で、会社が負担してくれることもないため、初めて来日した外国人はしばしばショックを受ける」と語る。また、宴会ではたくさんの食べ物を注文し、アルコールも大量に消費するので、胃の負担にもなると述べる。

 しかし、「日本を十分体験したいなら、忘年会に行ってみる方がいいだろう」と勧めている。年末の恒例行事である「忘年会」も、外国人にっとっては、さまざまな受け取り方をしているようだ。(編集担当:田島波留・山口幸治)