−バルセロナ退団を後悔したことは?
「まったくない。数年前までは、バルサ以外のチームでプレーするなんて考えることもなかっただろう。別のクラブにいる自分なんて、想像すらできなかった。たった9歳でバルサに加わり、ずっと下部組織でやってきて、12年間ブラウグラナだったんだ。ずっと残ると思っていた」

「それから、イタリアに来るチャンスが訪れたんだ。この機会を与えてくれて、神に感謝しているよ。ローマは僕に違う世界を開かせてくれた。完全に異なる現実を知ったんだ。サッカーにおいても、人間的にもね。これは、プロとして僕が成長する上で、非常にポジティブな側面でしかなかった」

−ですが、バルサ・モデルを導入しようとしたルイス・エンリケ前ローマ監督の試みは失敗しました。あなたは、どうしてだと思いますか?

「ルイスが失敗したのかどうか、僕には分からない。僕は彼が間違ったとは思わないよ。ローマとバルサを比較し続け、バルサのプレーを真似るように求め続けたことが過ちだったんだ。ルイスはバルサから来たけど、同じやり方でプレーすることは不可能だった。ローマはローマの道を見つけなければいけなかったんだ」

「ルイスにはみんなが文句を言い、怒っていた。結果が出ていなかったからだ。それから(ズデネク・)ゼーマン監督が来た。彼は彼のプレーをするけど、チームの周辺の雰囲気は変わっていたんだ。むしろ、ゼーマン監督はルイスよりオフェンシブで、より“スペイン”風だ。彼の哲学はイタリアサッカーとまったく関係がない」

−では、ミランの哲学は?
「それを言うにはまだ早い。僕はまだチームと少ししか練習していないんだ。でも、ボローニャ戦で出場したとき、すぐにやりやすいと感じたよ。チームは監督が求めることをした。僕らには良いクオリティーがある。うまくやれるはずだ」

−ミランはスクデットも狙えますか? それとも、マッシミリアーノ・アッレグリ監督やマッシモ・アンブロジーニのように、ユヴェントスがほかのチームより一段上にいると思いますか?

「今年は多くのチームがスクデットを争えると思う。ミランの歴史は敬意を払うにふさわしいものだ。僕らは、どの相手にも怖れを抱かずにプレーすることだけを考えなければいけない」

−ミラネッロの感想は?
「良いよ。健全な環境だとすぐに分かる。ユース代表でのチームメートだった(アドリア・)カルモナやディダク・ビラと再会したよ」

−これまでで最も素晴らしかった指揮官は?
「(フランク・)ライカールトだね。僕を引っ張り上げ、常に信頼を感じさせてくれたからだ。簡単な年ではなかったけど、彼は決して左右されなかった。素晴らしいパーソナリティーを持っており、人としても彼とのような関係はほかの誰とも築けていない」

−では、世界最高の指揮官は?
「あれだけ勝ったのだから、(ペップ・)グアルディオラ以外にあり得ないさ」