米アップルとサムスン電子が特許侵害をめぐり訴訟合戦を繰り広げている問題で、サムスンは25日、「アップルはサムスンの特許技術を盗まなかったらiPhoneは1台も売れなかった」とする内容の書類を裁判所に提出した。複数の韓国メディアが報じた。

 書類は、30日にカリフォルニアの連邦地裁で開かれる特許侵害訴訟に備え、サムスンが提出したもの。米メディアによると、サムスンはiPhoneが登場する20年前の1991年から現在のスマートフォンに使用されている移動通信技術を開発してきたとし、アップルがサムスンの通信技術を盗まなかったならiPhoneは1台も売れなかったはずだと主張した。

 サムスンが指摘しているのは、フラッシュメモリ、メーンメモリ、アプリケーションプロセッサーなどの特許。「アップルは通信市場に参入するためサムスンの技術に大きく依存してきたが、技術使用料は一度も支払われていない」と訴えた。

 サムスンは、アップルが主張するデザインの特許についても反論。「誰もが採用できる公開されたデザインだがアップルはサムスンがデザインを模倣したと訴え、スマートフォン市場からサムスンを排除しようとしている」と主張した。(編集担当:新川悠)