黒龍江省ハルビン市の建築作業現場でこのほど、作業員が26階から転落する事故が起こった。作業員は11階部分で足場の鉄パイプをつかみ、一命を取り留めた。地元紙は作業員を「カンフー男」などと形容した。中国新聞社が報じた。

 誤って26階から落下したのは、21歳の趙さん。落下しながらも、建物の外に出ている作業用の鉄パイプや防護ネットなどをつかもうと、ひっきりなしに手を伸ばしていたという。

 防護ネットを2層にわたって突き破った直後、11階部分で足場の鉄パイプをつかむことに成功。そのまましがみついた。駆けつけた同僚が趙さんを救出し、病院に搬送した。

 病院などによると、趙さんは打撲などを負ったが、大きな外傷はないという。

 絶体絶命の状況にもかかわらず最後まで諦めず、自らの命を自らの手で「もぎとった」ことで、地元メディアは「カンフー男、奇跡の生還」などと紹介した。(編集担当:西山正)